【津高本院】不妊治療のページです
妊活中の"こころの薬"、やめる方が危険なこともあります
体外受精とメンタルヘルス、両方あきらめなくてよい理由
不妊治療と
こころの不調には、
密接な関係があります。
「薬をやめた方が
妊娠しやすいのでは」
と思う方もいるかもしれませんが、
実は逆のリスクもあるのです。
❓ 不妊治療中、うつ病の方はどれくらいいるの?
一般女性では約8%であるのに対し、
不妊治療中の女性では
📈 約40%近く
がうつ病の基準を満たすという
報告もあります。
自殺について考えたことがあると
答えた方も約9%にのぼります。
❓ なぜ気づかれにくいの?
気分の不調を
人に話しにくく、
専門的な支援に
つながっていない方も
少なくありません。
❓ 薬を自己判断でやめると、どうなるの?
妊娠中に抗うつ薬を
自己判断でやめると、
心の不調が急に悪化するリスクが、
📈 続けている方の約2倍
という報告があります。
アメリカでは、
自殺や薬物関連の問題が、
妊娠関連死亡の原因の
約23%を占めるとされています。
❓ 薬を続けても、体外受精は大丈夫?
はい。
前回ご紹介した研究の通り、
抗うつ薬を使いながらの
体外受精でも、
妊娠率・出産率に
大きな差はないというデータが
出ています。
🌈 まとめ
✅ 不妊治療中はうつ病・不安障害を抱える方が多く、特別なことではない
✅ 抗うつ薬を自己判断でやめると、心の不調が悪化するリスクが高まる
✅ 抗うつ薬を続けながらの体外受精でも、妊娠率・出産率への影響は見られない
✅ 気分の不調を感じたら、一人で抱え込まず主治医に相談を
📋 院長からのコメント
不妊治療中に気分の落ち込みや不安を抱えることは、決して珍しくありません。心の治療も、不妊治療と同じように大切な医療の一部です。抗うつ薬を自己判断で中断すると症状が悪化する場合があります。妊娠を希望していても一人で抱え込まず、主治医や精神科医と相談しながら、心の安定と不妊治療を両立していきましょう。
📚 出典
Lattin MT, Applebaum J. Where mind meets embryo: antidepressants in assisted reproductive technology [Reflections]. Fertility and Sterility. 2026;125(6):1098-1099.