【津高本院】不妊治療のページです
②PPOS法とアンタゴニスト法、どちらが良い?研究が示す最新知見
体外受精採卵のための調節卵巣刺激法(卵巣刺激と排卵抑制)で、現在よく使われる2つの方法
💉 GnRHアンタゴニスト法
💊 PPOS法(プロゲスチン併用卵巣刺激法)
この2つの方法、どちらが優れているのでしょうか?
🔹研究からの最新の声
香港大学などの研究者チームは、最近の報告に対して「卵巣刺激法の有効性を評価するなら、必ずランダム化比較試験(RCT)で確認すべきだ」と強調しています。
- RCTの結果では、PPOS法とアンタゴニスト法の出生率はほぼ同等 であることが確認されています。
- 一方、分子レベルの細胞解析(顆粒膜細胞の遺伝子発現など)から刺激法を評価するのは、臨床的な妊娠率や出産率を直接反映しないため注意が必要です。
- また、過去の一部の研究では、投与方法の違いや症例選択に偏りがあり、結果の解釈にバイアスが入る可能性も指摘されています。
💡患者さんへのメッセージ
- 現時点では、PPOS法とアンタゴニスト法は同じくらい有効 です。
- 卵巣の状態(卵巣予備能)や治療の目的(新鮮胚か凍結胚か)によって、適した方法は変わります。
- どの方法が「より自分に合っているか」は、主治医としっかり相談することが大切 です。
科学は進歩を続けており、より安全で効率的な方法が次々に検討されています。
「どの刺激法が良いのか迷う…」という不安は自然なことですが、研究者たちは皆さんの妊娠の可能性を最大化するために努力を重ねています✨。
📚出典
Chen ZQ, Ai A, Zhang Y, et al. A randomized controlled trial to compare the live birth rate of the first frozen embryo transfer following the progestin-primed ovarian stimulation protocol vs. the antagonist protocol in women with an anticipated high ovarian response. Fertil Steril. 2024;121:937–945. doi:10.1016/j.fertnstert.2024.01.027
