人工授精の成績(全体)
当院における2019年から2021年に人工授精を実施した全体の集計データです。

1601症例に平均2.7回(1回〜31回)の人工授精を実施しており、総実施周期数は4279周期でした。
このうち妊娠された方は429症例(466周期)で、妊娠までに平均2.5回(1〜23回)実施していました。
妊娠確認(胎嚢確認)後に流産された方もおられ、出産が確認できた方は374症例でした。
これらのデータから人工授精の成績
- 実施周期あたり妊娠率 10.9 %
- 実施症例あたりの妊娠率 26.8 %
- 実施症例あたりの生産率 23.4 %
これらデータは個人にあてはまるものではありませんが、おおよその目安としてご参照ください。
なお、極端に精液検査不良、抗精子抗体強陽性、女性高齢といった場合は体外受精などの生殖補助医療をすすめていますので、この人工授精データに含まれていなことをご了承ください。
人工授精の成績(女性年齢別)
当院における2018年から2021年に人工授精を実施した集計データです。

妊娠率:人工授精を実施して胎嚢が確認できた周期あたりの割合です
生産率:人工授精を実施して胎嚢が確認できた周期あたりの割合です
人工授精を実施した全症例(前周期)のデータは下記でしたが
- 実施周期あたり妊娠率 10.8 %
- 実施症例あたりの妊娠率 27.1 %
- 実施症例あたりの生産率 22.5 %
個人にあてはまるものではありませんが、女性加齢と伴に成績は低下していました。
なお、極端に精液検査不良、抗精子抗体強陽性、女性高齢といった場合は体外受精などの生殖補助医療をすすめていますので、この人工授精データに含まれていなことをご了承ください。
人工授精の成績(実施回数別)
当院における2018年から2021年に人工授精を実施した実施回数別の集計データです。

妊娠率:人工授精を実施して胎嚢が確認できた周期あたりの割合です
生産率:人工授精を実施して胎嚢が確認できた周期あたりの割合です
人工授精を実施した全症例(前周期)のデータは下記でしたが
- 実施周期あたり妊娠率 10.8 %
- 実施症例あたりの妊娠率 27.1 %
- 実施症例あたりの生産率 22.5 %
これら成績は個人にあてはまるものではありませんが、5回目以降は実施回数と伴に成績は低下していました。
なお、極端に精液検査不良、抗精子抗体強陽性、女性高齢といった場合は体外受精などの生殖補助医療をすすめていますので、この人工授精データに含まれていなことをご了承ください。
人工授精の成績(総前進精子数別)
2019年~2021年に当院において人工授精を実施しての総前進精子数別の成績です。
この精液所見のデータは人工授精実施当日の成績です。

妊娠率:人工授精を実施して胎嚢が確認できた周期あたりの割合です
生産率:人工授精を実施して胎嚢が確認できた周期あたりの割合です
人工授精を実施した全症例(前周期)のデータは下記でしたが
- 実施周期あたり妊娠率 10.8 %
- 実施症例あたりの妊娠率 27.1 %
- 実施症例あたりの生産率 22.5 %
これら成績は、個人にあてはまるものではありませんが、総前進精子数(精液量x精子濃度x高速前進精子率)が500万以上あれば、人工授精での成績は変わりませんでした。
また、500万未満でも妊娠出産例がありました。
精液所見は、日ごとで成績は異なりますが、成績不良であれば改善を目指しながらの人工授精をおすすめします。なお、極端に精液検査不良、抗精子抗体強陽性、女性高齢といった場合は体外受精などの生殖補助医療をすすめていますので、この人工授精データに含まれていなことをご了承ください。
人工授精の成績(精子正常形態率別)
2019年~2021年に当院において人工授精を実施しての精子正常形態率別の成績です。
この精液所見のデータは人工授精実施当日の成績です。

妊娠率:人工授精を実施して胎嚢が確認できた周期あたりの割合です
生産率:人工授精を実施して胎嚢が確認できた周期あたりの割合です
人工授精を実施した全症例(前周期)のデータは下記でしたが
- 実施周期あたり妊娠率 10.8 %
- 実施症例あたりの妊娠率 27.1 %
- 実施症例あたりの生産率 22.5 %
これら成績は、個人にあてはまるものではありませんが、精子正常形態率が1%以上あれば、人工授精での成績は変わりませんでした。
また、1%未満でも妊娠出産例がありました。
精液所見は、日ごとで成績は異なりますが、成績不良であれば改善を目指しながらの人工授精をおすすめします。なお、極端に精液検査不良、抗精子抗体強陽性、女性高齢といった場合は体外受精などの生殖補助医療をすすめていますので、この人工授精データに含まれていなことをご了承ください。
人工授精からのステップアップおすすめ
当院における2019年から2021年に実施した人工授精の治療成績から下記の場合は、体外受精などの生殖補助医療へのステップアップをおすすめします。

もちろん、男性治療や女性のBMI管理なども並行して改善をはかることもおすすめです!