人工授精の成績
2020年から2022年に当院で実施した人工授精の集計データです。
なお、極端な精液検査不良、抗精子抗体強陽性、女性高齢といった場合は体外受精などの生殖補助医療をおすすめしており、この人工授精データには含まれていないことをご了承ください。
また、これらデータは個々のカップルにあてはまるものではありませんが、およその目安としてご参照ください。
1501症例に平均2.6回(1回〜37回)の人工授精を実施しており、総実施周期数は3977周期でした。
このうち妊娠された方は387症例(415周期)で、妊娠までに平均2.6回(1〜30回)実施していました。
妊娠確認(胎嚢確認)後に流産された方もおられ、出産が確認できた方は333症例でした。
人工授精の成績(女性年齢別)
妊娠率:人工授精を実施して胎嚢が確認できた周期あたりの割合です
生産率:人工授精を実施して胎嚢が確認できた周期あたりの割合です
- 女性加齢とともに妊娠率・生産率は低下していました。
人工授精の成績(実施回数別)
妊娠率:人工授精を実施して胎嚢が確認できた周期あたりの割合です
生産率:人工授精を実施して胎嚢が確認できた周期あたりの割合です
- 6回目以降は実施回数とともに成績は低下していました。
人工授精の成績(精子正常形態率別)
この精液所見のデータは、人工授精実施当日の成績です。
妊娠率:人工授精を実施して胎嚢が確認できた周期あたりの割合です
生産率:人工授精を実施して胎嚢が確認できた周期あたりの割合です
- 精子正常形態率が2%以上では妊娠率は変わりありませんでした。
- 精子正常形態率が1%未満でも妊娠出産例がありました。
人工授精からのステップアップおすすめ
精液所見は、日ごとで成績は異なりますが、成績不良であれば改善を目指しながらの人工授精をおすすめします。
なお、極端に精液検査不良、抗精子抗体強陽性、女性高齢といった場合は、最初から体外受精などの生殖補助医療をおすすめしていますので、この人工授精データに含まれていないことをご了承ください。
当院における2020年から2022年に実施した人工授精の治療成績から、下記の場合は、体外受精などの生殖補助医療への早期ステップアップをおすすめします。