クリニック新聞 2024年12月号
年末年始の望妊治療ついて
- 12月28日から12月30日は午前診療のみです。
- 12月31日から1月3日は休診です。
- 採卵は、年内は12月22日まで、年始は1月4日からになります。
- 生殖補助医療周期の方には、診察室で個別に説明します。
- 融解胚移植は、年内は12月27日まで、年始は1月6日からになります。
- 融解胚移植周期の方には診察室で個別に説明します。
男性外来の予定
◆ 永井 敦 医師 (土曜日 PM)
12/7、1/25
◆ 原 綾英 医師 (土曜日 AM)
12/7・14・21・28、1/4・11・18・25
◆ 杉山星哲 医師 (月曜日 AM)
12/9・23、1/6・20
- 男性外来/不育外来の受診を希望される方は、診察室にてご相談ください
- 男性外来は、採血や精液検査の結果を踏まえての受診が基本です
- 記録道や I’Msの事前登録が必要になります
- 外来予定は変更の可能性があります。ご確認の上、ご予約ください
不育外来の予定
◆ 中塚幹也 医師 (土曜日 PM)
12/7、1/11
- 受診希望がある場合は、望妊治療センター診察時にお申し出ください
- 記録道やI’Msの事前登録が必要になります
- 外来予定は変更の可能性があります。
医療安全ニュース
温活について
季節が変わり、朝晩冷え込む日も増えてきましたね。寒い季節になると日々の食生活や生活習慣を見直して体温を上げる活動「温活」についての質問が増えてきます。
岩盤浴やサウナ、よもぎ蒸し、ホットヨガなどを利用される方もいらっしゃるのではないかと思いますが、採卵後やホルモン補充周期では、血栓症リスク排除から脱水を避ける必要がありますので、発汗作用の強いものは勧めできません。
骨盤血流は良いにこしたことはありませんが、外的な刺激に頼るより、ストレッチ・体操、スポーツなど普段からの生活環境の改善が一番ですね。
技術部
体外受精=通常媒精(通常法)について
生殖補助医療において卵子と精子を一緒にすることを「媒精」といいます。
媒精方法には「体外受精(通常法)」と「顕微授精(顕微法)」の二つの方法があります。今回は通常法についてご説明します。
通常法は、一般的に「体外受精」「IVF」「ふりかけ法」と呼ばれることもあります。
採卵により得られた卵子は、写真のように顆粒膜細胞に包まれています。
(丸で囲んだところに卵子が見えます)
この状態の卵子を、濃度調整した精子液に入れ、一定時間(当院の場合は3時間)培養します。この間に精子が卵子を目指して顆粒膜細胞層の中を進んでいき、さらに透明帯を突き抜けて受精することを期待する方法です。
当院の通常法の受精率は約70%で、顕微法の約80%よりは少し低いですが、より自然に近い方法と言えます。
注意点として通常法では「受精障害」のリスクがあります。受精障害とは、受精率が著しく低い、あるいは全く受精しないことを指します。受精障害を事前に予測することはできず、受精卵が得られなければその周期の治療は終了となってしまいます。
また「多精子受精」といって、卵子に2個以上の精子が入ってしまい、異常受精卵となることもあります。
<通常法のメリット>
・より自然に近い方法
・顕微法よりも費用が抑えられる
<通常法のデメリット>
・採卵当日の精液所見が不良の場合、受精率が低下する可能性がある
・受精障害、多精子受精のリスクがある
媒精方法を決められる際は、以上のことを参考にしてください。
看護部
ジェルネイル・マニュキュアについて
麻酔を使用しての採卵や処置を行う際、また入院の予定がある場合は、ジェルネイル・マニュキュアを取って爪を短く切って来院してください。
麻酔中の管理として血中酸素飽和度を観察していますが、ジェルネイルやマニュキュアをされていると機械が感知し難いことがあります。また爪が長いと麻酔中に無意識に動かれることもあり、介助者も危険を受けることになります。安全安心の為にもご協力をお願いします。
しかしながら、「美容」や「ストレス発散」などにも大きくかかわることです。採卵の方は月経3日目の受診が終わったら採卵日までに、処置や入院の予定がある方は日程が決まればすぐに除去されるのが良いと思います。指1本分だけではなく、全て除去してくださいね。
相談部
インフルエンザのワクチン接種について
この季節になると「インフルエンザの予防接種を受けても大丈夫ですか?」というご質問があります。I’Msよくある質問の「電話しようと思ったとき」に掲載内容をご紹介します。
インフルエンザワクチンは、感染後に発症する可能性を低減させる効果と、発症した場合の重症化防止に有効と報告されており、日本で使用されているインフルエンザワクチンは、不活化ワクチンです。基本的に、不活化ワクチンには病原性のあるウイルスや菌は含まれていませんので、「病気になることはありません」。単に免疫をつけるためだけのものです。
望妊治療中(タイミング法、人工授精周期、体外受精周期、融解胚移植周期を含み)妊娠初期・妊娠中いずれの時期にもインフルエンザワクチン接種をしても大丈夫です。ただし、鼻噴霧ではなく、注射でのワクチン接種を受けてください。
望妊センターの駐車場が満車でお困りの場合
予約の状況や診療の進み具合によっては、駐車場が満車になり、ご迷惑をおかけしてしまうことがあります。
駐車場に停めることができずに、診察受付予約時間や、託児利用受付時間に遅刻してしまいそうなときは、まずは応答メッセージ④番にお電話で事情をお伝えください。対応させていただきます。
女性健診センター
住民検診が残り1ヵ月です!!
当院では12月27日(金)まで住民検診の予約を受け付けています。
まだ検診を受けられていない方はお早めにご予約をして受診してください。
40歳からはマンモグラフィ検診が推奨されています。また乳房超音波検査を併用することで「がん発見率が上昇する」データもでていますので、併用することもおすすめです。
マンモグラフィの撮影は女性技師が担当し、読影は乳腺外科医が担当します。
ホームページからもご予約いただけますが、乳房超音波検査の女性技師ご希望など、検査に不安や心配なこと、ご相談したいことがございましたら、お気軽にご相談ください。
電話 086-256-7717 ナビ案内⑤
岡山二人サテライトクリニック
岡山二人サテライトクリニック年末年始の診療のご案内
- 年内最終診療:12/28(土)午前となっております。
- 年始診療開始:1/6(月)より通常通り午前・午後の診療を行います。
- 市町村の健康診査も12/28が最終日となります。
- サテライトでの子宮がん検診は、岡山市・瀬戸内市・和気町・赤磐市・備前市の対象の方です。
- 岡山市の子宮がん検診対象者は、20歳以上(誕生日が平成17年4月1日以前)かつ偶数年齢の女性(前年度未受診の場合は奇数年齢でも可)となっていますが、30歳~65歳の方は毎年の検査が可能です。
- 今年度21歳になられる方(誕生日が平成15年4月2日~平成16年4月1日)には、ご自宅に子宮頸がん検診無料クーポン券が届くはずです。ぜひこの機会に検診を受けてみてください。
- ご自身が検診対象であるかなど、お住まいの自治体の広報紙やホームページなどでご確認ください。
- 検診受診の際、自治体によってご持参いただくものが異なります(受診券や受診票のご持参が必須の市町村もございます)。お住まいの自治体の広報紙やホームページなどをご確認ください。
- ご不明な点は受診前にお問い合わせください。
- 乳がん検診については、サテライトクリニックでは「岡山市の乳がん検診の視触診のみ」対応可能です。マンモグラフィ検査は女性健診センター(本院・津高)へのご案内になります。
- 岡山市以外の方の乳がん検診はお受けできません。女性健診センターへお問い合わせください。
月経調整希望で受診をされる皆さまへ
旅行やイベント、試験等で月経を移動したいご希望があるときは
「移動したい月経のひとつ前の月経開始10日以内に受診」をしてください。
月経中でも調整の目的のみであれば診察・処方は可能です。
(例:毎月月経が規則正しく来る方が1/20に来そうな月経を回避したい
→12月の月経開始10日以内に受診)
薬を服用して月経を早めて起こす、または月経を後にずらすようになります。
移動の日程や期間によって服用する日数は変わります。
月経日の調整で処方するお薬は自費処方となり院内よりお渡しさせていただきます。また、普段の月経が不順な方はまずはご相談も兼ねて受診をご検討ください。
クリニック新聞 2024年11月号
もちつき大会について
開院から2018年まで続けてきた「もちつき大会」。
職員も通院中の皆さま、卒院された皆さま、また子ども達とお会いできることを楽しみにしているのですが、残念ながら今年も開催中止とさていただきます。
新型コロナ感染症はインフルエンザと同じ5類とされたものの感染蔓延状態が続いています。当院には妊娠初期で通院中の方もおられ感染防止対策を十分に行う必要があるための判断となりました。
年末年始の望妊治療ついて
- 12月28日から12月30日は午前診療のみです。
- 12月31日から1月3日は休診です。
- 採卵は、年内は12月22日まで、年始は1月4日からになります。
- 生殖補助医療周期の方には、診察室で個別に説明します。
- 融解胚移植は、年内は12月27日まで、年始は1月6日からになります。
- 融解胚移植周期の方には診察室で個別に説明します。
男性外来の予定
◆ 永井 敦 医師 (土曜日 PM)
11月休診、12/7
◆ 原 綾英 医師 (土曜日 AM)
11/2・9・16、12/7・14・21・28
◆ 杉山星哲 医師 (月曜日 AM)
11/11・25、12/9・23
- 男性外来/不育外来の受診を希望される方は、診察室にてご相談ください
- 男性外来は、採血や精液検査の結果を踏まえての受診が基本です
- 記録道や I’Msの事前登録が必要になります
- 外来予定は変更の可能性があります。ご確認の上、ご予約ください
不育外来の予定
◆ 中塚幹也 医師 (土曜日 PM)
11/9、12/7
- 受診希望がある場合は、望妊治療センター診察時にお申し出ください
- 記録道やI’Msの事前登録が必要になります
- 外来予定は変更の可能性があります。
医療安全ニュース
風邪が流行りだす季節になってきました。当院では体調不良や発熱時は下記のように対応をお願いしています。
- 発熱や風邪症状がある場合は、他医療機関を受診して頂き、伝染性の感染症(インフルエンザやコロナなど)でないことをご確認ください。
- 伝染性の感染症だった場合、医師の診断・治療を受けてください(妊娠の可能性があるときは、その旨を治療担当医に申し出ておいてください)。発症日を0として6日目まで当院受診はお控えください。
- 受診できない間に受診指示がある場合は変更が生じますので、電話(ガイダンス4番)でお問い合わせください(医師指示では電話再診料が発生します)。
- 伝染性感染症ではなかった場合も、当院へ電話(ガイダンス4番)でご相談ください。
技術部
移植時の胚の状態について
凍結融解胚盤胞移植の場合、移植当日の朝8時頃に凍結胚を融解し、11時頃に移植します。
胚盤胞は凍結の際、細胞内の水分が抜けた状態にしていますので、融解直後は細胞がぎゅっと縮んだ状態になっていることが多いです。その後の回復培養によって水分が戻り、拡張していきます。
移植当日は融解直後と2時間後の胚の写真を見ていただきながら、胚の状態をご説明します。
「回復具合が小さいと妊娠しにくいですか?」というご質問をよくいただきます。胚は「透明帯」(タマゴの殻)に覆われていて、胚盤胞になると少しずつ大きくなって透明帯から脱出し、子宮内膜に着床します。
胚盤胞の回復は一定ではなく、報告書のお写真ではまだ透明帯の中に収まっていたり、画像のようにすでに一部脱出していたりすることがあります。着床の時期は移植から約2日後といわれており、融解後2時間の時点で小さくても妊娠率が下がるわけではありません。顕微鏡下で回復の兆候が見られるかをしっかり確認していますのでご安心ください。
相談部
医師指示日にWeb予約が取れない場合、早めに電話予約対応時間内(毎日9:00~12:00)に応答メッセージ①「予約に関すること」で、ご相談ください。ご希望の日時とはいきませんが、できるだけ対応をさせていただきます。
電話予約対応時間外に回線④などにご連絡いただいた場合でも、予約については「翌日以降の電話予約のご案内」しかできませんので、ご了承ください。
女性健診センター
各市町村住民検診の実施期間が残り2ヵ月を切ってきました‼
- 女性健診センターでは、岡山市・赤磐市・瀬戸内市・備前市・吉備中央町・和気町の検診対象者の「乳がん検診・子宮がん検診」を実施しています。
- 岡山市の乳がん検診は、40歳から偶数年(前年度未受診であれば奇数年齢でも可)となっており、初めての方には無料クーポン券がご自宅に届きます。
- マンモグラフィ検査は放射線を使用する検査ですので、妊娠の可能性がない時期にお受けください。
- 乳房超音波検査を併用することで乳がん発見率が上昇することが知られています。当院では乳房超音波検査の併用もお勧めしています。
- 岡山市などでは、特定健診(国保・協会けんぽ被扶養者)・肝炎ウイルス検査も受けられる場合がありますので、ご相談ください。
- 多くの自治体での検診は12月末までとなっています。お早めに予約をして受けるようにしてください。
- 各自治体によって、受けて頂ける検査、対象、費用、お持ちいただくものが異なります。お住まいの自治体の広報誌やホームページなどでご確認ください。また、お気軽に健診センターまでお問合せください。
岡山二人サテライトクリニック
インフルエンザワクチン接種について
- サテライトクリニックではインフルエンザワクチン接種を開始しております。
- 当院では13歳以上の女性の方を接種対象とさせていただいております。
- ワクチン接種のみでの受診の場合、費用は3410円(税込み)となります。
- お支払方法は現金またはクレジットカード(VISA/Masterのみ)になります。
- 接種後にアレルギー症状の出現がないかの確認のため、接種後15分は院内にて体調の観察をさせていただきます。
- 接種ご希望の際は電話☎086-234-1155で予約をお取りください。