【津高本院】不妊治療のページです
part 3:いま、日本の赤ちゃんの「8人に1人」が体外受精で生まれています
❓ 治療の数は減ったのに出生児は増えた。効率が上がったの?
残念ながら、そう単純ではありません。
ARTでは、
🥚 採卵した年と
🤰 凍結した胚を移植して出産する年が
ずれることがよくあります。
そのため、同じ年の「治療周期数」と
「出生児数」を直接くらべて
「効率が上がった」とは言えないのです。
❓ 「8人に1人」という数字、
どう受け止めればよいですか?
お伝えしたいことは2つです。
🌱 ひとつは、ARTはもう
めずらしい治療ではないということ。
どうか、ひとりで抱えないでください。
💡 もうひとつは、数が増えたからといって
誰にとっても簡単な治療ではない、ということ。
だからこそ、治療の「質」が大切になります。
🌈 まとめ
✅ 2024年の出生数は686,173人で過去最少
✅ 一方、ART出生児は86,473人で過去最多
✅ 生まれた赤ちゃんの約12.6%、およそ8人に1人
✅ ARTで生まれた子どもは累計109万人を超えた
✅ 治療周期数と出生児数は、同じ年で単純比較はできない
📋 院長からのコメント
「8人に1人」という数字は、ひとクラスに3〜4人はARTで生まれた子がいる、ということでもあります。私が診療を始めたころとは、社会の景色がすっかり変わりました。
同時に、出生数そのものは過去最少です。ARTが日本の出産を支える役割は年々大きくなっており、その分だけ、一件一件の治療の安全性と質が問われていると感じています。数字の大きさより、その中身をていねいに見ていきたいと思います。
📚 出典
・厚生労働省「令和6年(2024)人口動態統計(確定数)の概況」https://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/jinkou/kakutei24/index.html
・日本産科婦人科学会「2024年 体外受精・胚移植等の臨床実施成績(ARTデータブック2024)」https://www.jsog.or.jp/activity/art/2024_JSOG-ART.pdf
・日本産科婦人科学会 登録・調査小委員会(ART登録データの公表ページ)https://www.jsog.or.jp/medical/641/
