【津高本院】不妊治療のページです
月経痛の新しい選択肢、"自分のタイミングで飲める"ピルの国内治験
日本人女性を対象にしたフェーズ3試験の結果
月経痛(生理痛)の治療薬として、
ピル(低用量エストロゲン・
プロゲスチン配合薬)は
よく使われていますが、
「休薬のタイミングを
自分で決められる」
新しいタイプの薬が
日本で治験されました。
❓ どんな薬なの?
デソゲストレル/エチニルエストラジオール
という成分の配合剤で、
📅 24〜80日間、自分のタイミングで
連続服用できる
「フレキシブル延長レジメン」
というタイプの飲み方です。
❓ 何がこれまでと違うの?
これまで日本で承認されている薬は、
「出血が3日続いたら休薬」
「77日間連続服用」など、
決まったルールがありました。
今回の薬は、
👤 完全に本人の判断で
休薬のタイミングを選べる
という点が新しいポイントです。
❓ 効果はどうだったの?
211人を対象にした試験で、
偽薬(プラセボ)と比較したところ、
📉 月経痛のスコアが明確に改善
📊 8割以上の方が「痛みが良くなった」と回答
(偽薬群では3割未満)
という結果でした。
❓ 副作用はどうだったの?
最も多かったのは、
🩸 不正出血(約3割)
🤧 鼻炎症状
🤢 吐き気
でした。多くは軽度〜中等度で、
低用量ピル全般で知られている
副作用の範囲内でした。
まれに血栓症の報告もあり、
これは低用量ピル共通の注意点です。
❓ 生活の質にも変化はあったの?
はい。
体の痛みに関する項目や、
身体活動に関する項目で、
明確な改善がみられました。
治療への満足度も、
偽薬群よりずっと高い結果でした。
🌈 まとめ
- 自分のタイミングで休薬を選べる新しいピルの飲み方が、日本人女性で効果が確認された
- 月経痛のスコアが明確に改善し、8割以上が症状の改善を実感した
- 副作用は不正出血・鼻炎・吐き気が中心で、多くは軽度だった
- まれに血栓症のリスクもあるため、他の低用量ピルと同様の注意が必要
📋 院長からのコメント
国内21施設・211人規模のしっかりした無作為化試験の結果で、信頼性の高いデータだと思います。
休薬のタイミングを自分で決められる点は、患者さんの生活の質を大きく左右する部分です。
ただし、まだ治験段階のデータであり、実際の承認・発売時期は今後変わる可能性がありますので、続報をお待ちください。
📚 出典
Koga K, Colaci D, Grigg M, Goto D, Yu T, Momoeda M. Efficacy and safety of desogestrel/ethinylestradiol 150/20 flexible extended regimen (FREEDOM 150/20) in dysmenorrhea: phase 3 study in Japan. Fertility and Sterility Reports. 2026;7(4):313-321.
