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排卵誘発剤を使わない体外受精?~注目される「IVM(体外成熟)」という選択肢~
不妊治療というと「排卵誘発剤を使って卵胞を育てる」というイメージを持つ方が多いかもしれません。
しかし最近では、「まだ未熟な卵子を採取し、体外で成熟させるIVM(In Vitro Maturation:体外成熟)」という治療法が注目されています。
IVMってどんな治療?
通常の体外受精では、卵胞が十分大きくなってから採卵を行います。一方IVMでは「まだ小さな卵胞(2~8mm程度)から未熟な卵子を採取し、培養室で成熟させて受精」を目指します。
どんな人に向いている?
特に注目されているのは下記の方です。
✅ 多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)の方
✅ 卵巣予備能が高い方
これらの方は、排卵誘発によって卵巣過剰刺激症候群(OHSS)のリスクが高くなることがあります。IVMは、排卵誘発剤をほとんど使わずに治療できるため、卵巣への負担を軽減できる可能性があります。
IVMのメリット
🌱 排卵誘発剤をほとんど使わない
🌱 通院回数を減らせる可能性
🌱 OHSSリスクを抑えられる
🌱 小さな卵胞の卵子も活用できる
妊娠の可能性は?
今回紹介された論文では、ベトナムのグループが開発した「CAPA-IVM」という方法が紹介されています。この方法では、採取した未熟卵子を効率よく成熟させ、受精卵を作ることを目指します。新鮮胚移植または凍結胚移植のどちらも選択可能とされています。
患者さんに知ってほしいこと
IVMはまだ一般的な治療ではありませんが、技術が進歩し、以前より良好な成績が報告されるようになっています。
もちろん、すべての患者さんに適した方法ではありません。しかし、
💡「排卵誘発剤をできるだけ減らしたい」
💡「OHSSが心配」
こういった方にとっては、新しい選択肢になる可能性があります。
まとめ
✅ IVMは未熟卵子を体外で成熟させる治療法
✅ 排卵誘発剤をほとんど使わない
✅ PCOSや卵巣予備能が高い方で注目
✅ OHSSリスク軽減が期待できる
✅ 生殖医療の新しい選択肢として研究が進んでいる
不妊治療は「ひとつの方法が全員に合う」わけではありません。これからは患者さん一人ひとりに合わせて、選択できる時代になっていくかもしれません。
🌱 より負担の少ない治療
🌱 より安全な治療
《出典》
Vuong LN, Le HL, Le AH, et al.
How to collect immature oocytes from small antral follicles for the Saigon biphasic in vitro maturation protocol.
Fertility and Sterility Reports. 2026;7(3):247-248.
