【津高本院】不妊治療のページです
AIが体外受精をサポートする時代へ ~培養士さんとの協力で妊娠率アップの可能性~
🤖 AIは受精卵選びを手伝える?
~最新研究から見えてきた「AIと培養士さんの理想の関係」~
体外受精を受けていると、「どの胚を移植するか」がとても重要です。
この判断は、👩🔬 培養士(エンブリオロジスト)が顕微鏡や画像を見ながら行っています。しかし最近では、 🤖AI(人工知能)が胚の評価をサポートする技術が急速に進歩しています。今回は、「AIは本当に胚選びの役に立つのか?」を調べた最新研究をご紹介します。
胚の評価は意外と難しい
胚の見た目を評価する作業は、とても高度な専門技術です。同じ胚を見ても、👨🔬 培養士A👩🔬 培養士Bで評価が異なることがあります。一般的には、経験豊富な培養士さんほど、評価のばらつきは少なくなると考えられています。
AIは何をしているの?
今回使われた 🤖AIは、受精から胚盤胞になるまでのタイムラプス画像を解析します。そして、「妊娠につながる可能性」を数値化して順位付けします。
どんな研究だったの?
アメリカの施設で 1165人 1321回の胚移植周期を解析しました。研究では、
- 👩🔬 培養士さんが選んだ胚
- 🤖AIが最も高く評価した胚
が一致するかどうかを調べました。
結果は?
全体では 58.6%で一致しました。つまり、約6割で👩🔬 培養士さん🤖 AIが同じ胚を選んでいたということです。
経験豊富な培養士さんほどAIと一致
興味深いことに、培養士さんの経験が長いほどAIとの一致率が高くなりました。
一致率
- 👩🔬 初級(0~3年)51.3%
- 👩🔬 中堅(3~5年)57.1%
- 👩🔬 ベテラン(5年以上)63.4%
つまり、ベテラン👩🔬 培養士さんの判断は🤖AIの評価と近かったという結果です。
妊娠率への影響は?
研究では、 胎児心拍確認率も調べています。
- 👩🔬 培養士さんと🤖AIとの意見が一致したグループでは68.3%
- 👩🔬 培養士さんと🤖AIとの意見が一致しなかったグループでは66.5%
差は大きくありませんでしたが、患者背景などを調整すると、一致していた方が良い結果につながる可能性が示されました。
じゃあAIが全部決める時代になるの?
答えは、 まだそうではありません。今回の研究でも、AI単独で判断するのではなく、
👩🔬 培養士さん🤖 AIの組み合わせが重要だと考えられています。
🤖AIは下記の強みがあります。
✅ 疲れない
✅ 判断基準が一定
✅ 客観的
一方、👩🔬 培養士さんには下記があります。
✅ 長年の経験
✅ 患者背景の理解
✅ 総合的な判断力
患者さんに知ってほしいこと
AIの登場によって、「人間の仕事がなくなる」のではありません。むしろ、👩🔬 培養士さんの判断を支える新しい道具として活用され始めています。👩🔬ベテラン 培養士さんの考え方を🤖AIが学び、その知識を👩🔬若手培養士さんの教育にも活かせる可能性があります。
まとめ
📌 AIと培養士さんの胚評価を比較した研究
📌 全体で約6割が同じ胚を選択
📌 経験豊富な培養士さんほどAIとの一致率が高かった
📌 AIと培養士さんの判断が一致した方が良い結果になる可能性
📌 AIは培養士さんの代わりではなくサポート役
体外受精の現場では、🔬 培養士さんの経験と🤖 AIの客観性、この両方を活かした新しい時代が始まっています。患者さんにとっては、「より良い胚選択を目指すための技術が進歩している」という明るいニュースと言えるでしょう✨
≪出典≫
Berntsen, Jørgen, et al. “Embryologist Experience Affects Concordance with an Artificial Intelligence Embryo Ranking Algorithm: Benefit of Artificial Intelligence Assistance.” F&S Reports, vol. 7, no. 3, 2026, pp. 188–194.
