【津高本院】不妊治療のページです
卵子凍結はいつがベスト?年齢と目的からみた最新データ
「将来のために卵子を凍結しておこうかな?」
そんな選択を考える女性が増えています。卵子凍結は、がん治療など医療上の理由はもちろん、「今は仕事や学業を優先したい」「結婚のタイミングがまだ」などライフプランに合わせて活用できる方法です。
今回オーストラリアから発表された大規模研究は、**「卵子凍結の成果にもっとも影響するのは年齢である」**という明確な結果を示しました。
📊 年齢と成功率の関係
研究によると、卵子を凍結したときの年齢によって、出産につながる可能性は大きく変わります。
- 35歳未満で凍結 → 出産に至る確率 約49%
- 35〜40歳で凍結 → 出産に至る確率 約37%
- 40歳以上で凍結 → 出産に至る確率 約17%
また、卵子1個あたりの出産の可能性も、年齢が上がるほど低下しました。
- 35歳未満で 4.0%
- 35〜40歳で 3.5%
- 40歳以上で 1.9%
と、年齢が上がるにつれて大きく下がることが分かりました。
→ つまり、できるだけ若い時期に卵子を凍結する方がチャンスが広がるのです。
🧬 医療理由と社会的理由の違いは?
卵子凍結にはさまざまな理由があります。研究では、卵子凍結の目的をに分けて比較しました。
- がんなどの医療的理由
- その他の病気(子宮内膜症など)
- 非医療的理由(キャリア・ライフプラン)
その結果、目的による大きな差は見られず、**最終的な妊娠・出産の成否を決めるのは「卵子を凍結した年齢」**でした。
👩⚕️ 卵子凍結を考えるときのポイント
- ベストタイミングは35歳より前
- 年齢が上がると必要な卵子数も増えるため、効率が下がる
- 医療理由でも非医療理由でも「早めに行動する」ことが未来の選択肢を広げる
🌸 メッセージ
卵子凍結は「安心の保険」であり、「将来の可能性を守る手段」です。
ただし、万能ではなく、年齢によって結果が大きく変わります。
「まだ先の話だから…」と先送りせず、**“自分にとって最適なタイミング”**を医師と一緒に考えることが、未来の赤ちゃんにつながる大切な一歩です。
≪出典≫
- Kirshenbaum M, Stern C, Wale P, et al. Outcomes of oocyte cryopreservation: an analysis based on age and treatment indications. Human Reproduction. 2025;00(00):1–8. doi:10.1093/humrep/deaf147