【津高本院】不妊治療のページです
お酒を減らすだけで妊娠に近づける?ふたりでできる妊活準備とは
妊娠前の「ちょっと一杯」…実は流産リスクを高めているかもしれません
妊娠を望むカップルにとって、「お酒は控えた方がいい」と言われたことがある方も多いのではないでしょうか?
でも実は、「どれくらい控えるべきか」や、「男性の飲酒は影響するのか?」といった疑問には、これまで明確な答えがありませんでした。
そんな中、2025年に発表された大規模研究が、妊娠前の男女のアルコール摂取と流産リスクの関係を明らかにしました。
👩⚕️研究のポイント
この研究では、米国の女性1,219人とそのパートナーを対象に、妊娠前の生活習慣と妊娠の経過を詳細に追跡しました。
特に注目されたのは:
- 女性と男性それぞれの妊娠前3か月間のアルコール摂取量
- 流産(妊娠20週未満での妊娠喪失)との関連性
🍺結果:男女ともに「お酒の量が多いほど、流産のリスクが高まる」
1日あたり
飲酒量 女性 男性
0杯 基準(15%) 基準(15%)
0.5~<1杯 リスク +1.2倍 リスク +1.3倍
1~2杯 リスク +2.3倍 リスク +2.1倍
2杯以上 リスク +2.6倍 リスク +2.5倍
👉 どちらの性別でも、飲酒量が増えるほど流産のリスクが上がることがわかりました。
特に、毎日1杯以上飲んでいた場合、流産率は2倍以上になる可能性があるとの結果です。
❓「男性の飲酒」も関係あるの?
はい、今回の研究ではっきりと示されたのが、男性側の飲酒も流産のリスクに関係するという点です。
その理由としては:
- 精子のDNAの損傷や質の低下
- 受精卵の染色体異常のリスク増加
などが関与していると考えられています。
💡研究から得られるメッセージ
この研究の筆頭著者は次のように述べています:
「妊娠を考え始めた段階で、男女ともにアルコールを控えることが、赤ちゃんを迎える準備になります」
つまり、「妊娠したらやめる」ではなく、「妊娠前から意識して整える」ことが、実はとても大切だということです。
🌈ふたりでできる妊活の第一歩に
- 妊活中の女性にとって、お酒を控えることは体にとってもプラス
- 男性側も、一緒に取り組むことで精子の質向上や妊娠継続率のアップが期待できます
お酒をまったくゼロにする必要はないかもしれませんが、できるだけ“頻度・量”を減らすことが、赤ちゃんを迎える準備のひとつになるのです。
📚出典:
Sun F. et al. Preconception alcohol consumption in both partners and risk of miscarriage. RBMO. 2025;51(2):105001. https://doi.org/10.1016/j.rbmo.2025.105001