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PCOSは「大人の不妊症」だけの病気ではありません

PCOSは「大人の不妊症」だけの病気ではありません

2026/02/21#研究論文ご紹介

PCOS(多嚢胞性卵巣症候群)は、「生理不順」「排卵しにくい」「不妊治療で見つかる病気」というイメージを持たれがちですが、実は思春期(10〜19歳)から始まることが多い疾患です。

2023年改訂の国際ガイドラインと、2025年の総説では、思春期PCOSの診断基準が明確に整理されました。

思春期PCOSは珍しくありません

頻度は報告により差がありますが、

決してまれな状態ではありません。

思春期PCOSの診断は「この2つだけ」

思春期では、大人と同じ診断をしてはいけません。
国際ガイドラインで認められているのは、次の2項目のみです。

① 月経不順(初経からの年数に応じて判断)

② 男性ホルモン過剰(高アンドロゲン)

❌ 思春期では使わない検査

以下は診断に使いません。

思春期は一時的に卵胞が多く見えるのが正常で、
👉 「エコーで多嚢胞っぽい=PCOS」ではありません。

「PCOS予備軍」という考え方

診断基準を1つだけ満たす場合、

こうした方は**「PCOS予備軍」**とされます。
特に肥満のある思春期では多く、
今すぐ治療よりも、定期的なフォローが大切と考えられています。

将来の妊娠との関係

PCOSは将来、

などに関係します。
思春期から正しく診断し、過剰診断せず、必要な人を見逃さないことが、
将来の妊娠・出産を守ることにつながります。

まとめ

PCOSは、早く知るほどコントロールしやすい疾患です

≪出典≫

Pena, Alexia Sophie, and Selma Feldman Witchel.
“Update on Diagnosis of Polycystic Ovary Syndrome during Adolescence.” Fertility and Sterility, vol. 124, no. 5, 2025, pp. 956–961.

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