【津高本院】不妊治療のページです
子宮筋腫の手術、将来の心臓・血管の健康にも関わるかもしれません
~筋腫核出術と子宮摘出術、それぞれのリスクを比較~子宮筋腫の治療で手術を検討するとき、将来の妊娠のことは気になるポイントですが、実は「将来の心血管の健康」にも関わる可能性があるという研究が発表されました。
❓ どんな研究なの?
アメリカの保険データを使い、 🏥 筋腫核出術(子宮を残す) 🏥 子宮摘出術(子宮を摘出) 🚫 手術をしないという3つのグループで、5年後の動脈硬化性の心血管疾患のリスクを比較しました。
対象は約6万人です。
❓ 結果は?
🌱 筋腫核出術:手術をしない場合と比べてリスクに明確な差はなし ⚠️ 子宮摘出術:手術をしない場合と比べて5年間のリスクが 📈 1.24ポイント高い
❓ 特に気をつけたいケースは?
⚠️ 開腹での子宮摘出術は、リスクが特に高い傾向(2.75ポイント増) ⚠️ 40歳未満で子宮摘出術を受けた方もリスクが上がる傾向がみられました
❓ なぜ子宮摘出術でリスクが上がるの?
卵巣を残しても、子宮への血管を切ることで 🩸 卵巣への血流が変化する可能性があり、ホルモンバランスや血管の健康に影響すると考えられています。
🌈 まとめ
✅ 筋腫核出術(子宮を残す手術)は心血管リスクとの明確な関連は見られなかった ✅ 子宮摘出術は、5年後の心血管リスクをやや高める可能性がある ✅ 特に開腹手術・40歳未満での子宮摘出術はリスクが高め ✅ 治療法を選ぶ際は、将来の妊娠だけでなく心血管の健康も考慮する価値がある
📋院長からのコメント
子宮筋腫の手術方法を選ぶ際に、妊娠希望や症状だけでなく、将来の心血管の健康も考慮する必要性を示しています。特に若い方や開腹で子宮摘出術を受ける方では、長期的な健康管理も重要です。
ただし、観察研究のため、子宮摘出術が心血管疾患を直接引き起こすと証明されたわけではありません。手術の必要性や方法は、メリットとリスクを主治医と十分に相談して決めることが大切です。
📚 出典
DiTosto JD, Lewey J, Zee J, et al. Emulating a target trial of surgical removal of uterine fibroids on atherosclerotic cardiovascular disease. Fertility and Sterility. 2026;126(2):407-417.
