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腸の子宮内膜症、"切るべきか切らないべきか"を手術中に判断する新技術
~お腹を開けたまま行う超音波検査のはなし~子宮内膜症が腸まで広がっている場合、手術の方法を決めるのはとても難しい判断です。
今回は、手術の"最中"に超音波で確認する新しい試みをご紹介します。
❓ 腸の子宮内膜症って、どんな症状が出るの?
🚽 排便時の痛み 🩸 血便 🎈 お腹の張り 👇 便秘・下痢など、過敏性腸症候群と似た症状が出ることがあります。
❓ 手術の方法にはどんな種類があるの?
✂️ シェービング(表面を削る)→ 一番負担が少ない ✂️ ディスク切除(一部分だけ切除)→ 3cm以下の病変向け ✂️ 分節切除(腸をつないで切除)→ 大きい・複数の病変向け合併症のリスクは高いが再発は少ない
❓ 手術中に何を確認する新しい方法なの?
🔍 術中経腟超音波(IOTVUS)という方法で、お腹を開けた状態で直腸周辺の内膜症の深さ・大きさをその場で確認します。
❓ どのくらい役に立つの?
今回報告されたケースでは、28人中27人(96.4%)ではっきりとした画像が得られ、病理検査の結果とよく一致していました。
さらに、 📊 28人中3人(10.7%)は、この超音波の結果だけで手術方針が変更されました。
❓ これで手術の判断がすべて決まるの?
いいえ。
最終的な判断は、実際に目で確認する腹腔鏡の所見にもとづきます。
この超音波は、判断をより正確にするための"追加の情報"という位置づけです。
🌈 まとめ
✅ 腸に及ぶ子宮内膜症の手術方法の判断は複雑で、術中の情報が重要 ✅ 術中の超音波検査で、病変の深さや大きさをその場で確認できる可能性がある ✅ 一部のケースでは、この検査結果だけで手術方針が変わった ✅ まだ研究段階の技術で、今後さらなる検証が必要
📋院長からのコメント
腸管子宮内膜症の手術を受けた28人を対象に、術中経腟超音波検査の有用性を検討したパイロット試験です。96.4%で明瞭な画像が得られ、6例(21.4%)で手術方針が修正されました。術中に病変の深さや広がりを確認できることは、より適切な術式の選択に役立つ可能性があります。ただし、少人数の研究であり、現時点では研究段階の技術です。今後、より大規模な研究による検証が期待されます。
📚 出典
Dyre L, Khan Z. To cut or not to cut? Intraoperative ultrasound to identify deep bowel endometriosis [Reflections]. Fertility and Sterility. 2026;126(2):444-445.
