【津高本院】不妊治療のページです
卵巣のチョコレート嚢腫、手術で"卵巣の力"はどう変わる?
~193人のデータからみえてきたこと~子宮内膜症による卵巣の嚢腫(チョコレート嚢腫)。
手術で取り除くことが一般的な治療ですが、「卵巣の力」への影響も気になるポイントです。
❓ 手術後、卵巣の力はどう変化する?
193人のデータを分析した結果、AMH(卵巣に残っている卵子の目安)が 📉 手術前と比べて手術後1週間・3か月・9か月のいずれの時点でも下がっていることが確認されました。
❓ 特に下がりやすいのは、どんな方?
⚠️ 両側に嚢腫がある方 ⚠️ 38歳以上の方 ⚠️ 嚢腫が複数かつ両側にある方は、より下がりやすい傾向がみられました。
❓ 回復することもあるの?
はい。
AMHは手術直後(1週間後)が最も低く、 🌱 3か月後には少し回復する傾向がみられました。
炎症や腫れが落ち着くことが理由と考えられています。
ただし、3か月後から9か月後にかけては、はっきりした回復はみられませんでした。
🌈 まとめ
✅ チョコレート嚢腫の手術後、AMHは平均して下がる傾向がある ✅ 両側性・38歳以上・複数嚢腫の方は特に下がりやすい ✅ 手術直後より3か月後に少し回復する傾向がある ✅ 将来の妊娠を考えている方は、手術のタイミングや卵子凍結について主治医と相談を
📋 院長からのコメント
チョコレート嚢腫の手術後は、AMHが低下する可能性があります。特に両側性・複数嚢腫・年齢が高い方では、卵巣予備能への影響を慎重に考える必要があります。
一方、手術には痛みの改善や妊娠環境を整える利点もあります。将来の妊娠希望を踏まえ、手術の時期や卵子・胚凍結の必要性を主治医と相談することが大切です。
📚 出典
Alborzi S, Keramati P, Younesi M, Samsami A, Dadras N. The impact of laparoscopic cystectomy on ovarian reserve in patients with unilateral and bilateral endometriomas. Fertility and Sterility. 2026;125(6):1164-1171.
