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体外受精の卵巣刺激で使うFSH製剤―最新研究からわかったこと

体外受精の卵巣刺激で使うFSH製剤―最新研究からわかったこと

2026/06/16#研究論文ご紹介

採卵で使う注射薬、「レコベル®」と従来薬に違いはある?

体外受精(IVF)では、より多くの良質な卵子を育てるために「卵巣刺激」を行います。その際に使用される代表的な薬剤のひとつがFSH(卵胞刺激ホルモン)製剤です。

今回は、2025年に発表された最新の国際共同研究をもとに、「レコベル®(フォリトロピンデルタ)」と「ゴナールエフ®(フォリトロピンアルファ)」の違いについて分かりやすくご紹介します。

そもそも卵巣刺激とは?

自然妊娠では通常1個の卵子が育ちます。一方、体外受精では複数の卵子を育てることで妊娠のチャンスを高めるため、卵巣刺激の注射を行います。

今回の研究では、
💉 レコベル® 15μg/日
💉 ゴナールエフ® 225IU/日
を比較しました。

約300人の患者さんが参加した研究

ヨーロッパ5か国の不妊治療施設で300名の患者さんが参加しました。
調べられたのは、
✅ 採卵できた卵子の数
✅ 妊娠率
✅ OHSS(卵巣過剰刺激症候群)の発生率
です。

結果① 採卵数はほぼ同じ

採卵できた卵子の数は
🥚 レコベル®:平均9.9個
🥚 ゴナールエフ®:平均9.9個
でした。両者に大きな差は認められませんでした。

結果② 妊娠率もほぼ同じ

臨床妊娠率は
🌷 レコベル®:31.6%
🌷 ゴナールエフ®:31.0%
でした。どちらの治療でも同程度の妊娠成績が得られています。

結果③ OHSSの発生率も低い

卵巣刺激で気になる副作用のひとつがOHSSです。今回の研究では
⚠️ レコベル®:2.5%
⚠️ ゴナールエフ®:3.0%
と低い発生率でした。

この研究からわかること

✅ 採卵数
✅ 胚発育
✅ 妊娠率
✅ 安全性

いずれも大きな差はありませんでした。つまり、「どちらが優れているか」ではなく、「その方に合った刺激法を選ぶこと」が最も大切です。

まとめ

🌸 レコベル®15μg
🌸 ゴナールエフ®225IU

≪出典≫

Bernabeu A, Zajc P, García Sanchez M, et al. Ovarian stimulation with follitropin delta for in vitro fertilization: a multicentre, randomized, assessor-blind comparison with follitropin alfa using conventional dosing regimens (ADAPT-1 trial). Human Reproduction. 2025;40(9):1660-1670.

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