【津高本院】不妊治療のページです
“何個凍結すれば安心?”卵子凍結のリアルな妊娠率が分かってきました
将来の妊娠に備えたい方へ
卵子凍結の“その後”が分かる大規模研究が発表されました
最近、 「卵子凍結(卵子保存)」を選ぶ女性が増えています。でも実際には、🤔 「本当に妊娠できるの?」🤔 「何個くらい凍結すればいいの?」🤔 「何歳までにやるのがいいの?」と疑問に思う方も多いですね。
今回の研究では、ニューヨークの卵子凍結専門クリニックでの 8年間・4,659周期
という大規模データが報告されました。
そもそも卵子凍結って?
- 卵子凍結(oocyte cryopreservation)は、若いうちの卵子を保存しておく方法です。
- 主に、👶 将来の妊娠に備えたい💼 今は仕事や生活を優先したい❤️ パートナーがまだいない🎗️ がん治療前に妊孕性を守りたいなどの理由で行われます。
卵子凍結する人は増えている!
- この研究では、2016〜2023年の間に、3,138人4,659周期の卵子凍結を対象にしています。
- 平均年齢が36.9歳 → 35.0歳へ低下していました。
- つまり、「もっと早く卵子凍結しよう」という流れが強くなっていました。
何年後に使う人が多いの?
- 凍結した卵子を実際に使うまでの平均期間は、 約3.4年でした。
- 卵子を使った時の平均年齢は、39.9歳でした。
実際に“戻って使った人”はどのくらい?
ここはとても大事なポイントです☝️
- 卵子凍結した女性のうち、実際に卵子を使った人は約10%でした。
- 「凍結したけれど自然妊娠した」「まだ使っていない」方も多いのです。
妊娠率はどれくらい?
凍結卵子数ごとの妊娠率
🥚 1〜9個 ➡ 58.3%
🥚 10〜14個 ➡ 66.7%
🥚 15〜19個 ➡ 67.9%
🥚 20個以上 ➡ 81.8%
- 「何個保存できたか」は、とても重要でたくさん凍結できた方が有利でした。
やはり“年齢”は大切
- 若い年齢で凍結した卵子ほど良好な胚が得られやすいことが示されました。
- 特に、 35歳未満で凍結した場合、正常胚(euploid embryo)が多く得られる傾向がありました。
“正常胚”って何?
- 胚には、染色体が正常な胚と染色体異常のある胚があります。
- 研究では、 凍結卵子数が多いほど正常胚を得られる可能性が高いことが示されました。
- 特に若い年齢では、凍結卵子の20〜30%程度が正常胚になる可能性が示唆されています。
凍結卵子はちゃんと耐えられるの?
- 研究では、卵子融解後の生存率は90.7%でした。
- これは非常に高い数字で、現在のガラス化凍結技術がとても進歩していることを示しています。
ただし「卵子凍結=保険」ではありません
ここも重要です☝️
- 年齢が高いと成功率低下
- 凍結数が少ないと妊娠率低下
- 必ず赤ちゃんを保証するものではない
論文では、上記が説明されています。つまり、🥚 「いつ凍結するか」🥚 「何個凍結できるか」が大切なのです。
今回の研究から分かること
- 卵子凍結は若い年齢ほど有利
- 凍結卵子数が多いほど妊娠率上昇
- 現在の凍結技術は高い成功率
- ただし“万能な保険”ではない
まとめ
- 卵子凍結は将来の妊娠への選択肢
- 若いうちほど成功率は高い
- 多く凍結できるほど有利
- 正常胚獲得率にも年齢が影響
- 適切なカウンセリングがとても重要
卵子凍結は、✨ 「今すぐ妊娠するか」ではなく✨ 「未来の選択肢を残す」ための医療です。気になる方は、早めに専門医へ相談してみることが大切かもしれません。
📚出典
Klein JU, Conway NB, Abittan B, et al.
Freezing first: insights from 8 years of planned oocyte cryopreservation at an “egg freezing clinic”.
Fertility and Sterility. 2026;125(4):671-679.
