簡単メニュー

診療
時間
月
火
水
木
金
土
日
祝
午前
外来
●
●
●
●
●
●
-
-
午後
外来
●
-
●
-
●
-
-
-

診療内容により時間が異なります

詳しい診療時間はこちら

採卵ってどれくらい不安?痛い? VRは効果ある?

2026/05/29#研究論文ご紹介

IVF採卵×VR体験:期待と現実

113人の臨床試験から見えたこと

体外受精(IVF)や顕微授精(ICSI)において、**採卵(卵子を取り出す処置)**はとても大切なステップです。ただし、多くの方がこう感じています。

👉「そこそこ不安で、そこそこ痛い」…というのが実情です

最近注目の「VR(バーチャルリアリティ)」って?

VRとは、ゴーグルをつけて自然の映像やリラックス空間に没入する技術。医療の現場では、

などで効果があるとされ、期待されてきました。

今回の研究:採卵でVRは効くのか?

オランダの研究チームが、113人の採卵患者さんを対象に検証しました。

(両群とも鎮静・鎮痛薬は使用)

👉いわば「薬+VR  vs. 薬だけ」の比較です

結論

👉 VRは、採卵の不安も痛みも“減らしませんでした” 

🧠 不安

💥 痛み

👉 不安・痛みとも統計的に「意味のある差」はありませんでした

じゃあVRは意味ないの?

👍患者さんの“気持ち”は違った

👉 数値では変わらないのに、「また使いたい」と感じている

なぜこうなった?

研究から見えてきたヒントは3つです。

① 痛みが強すぎるとVRは効きにくい

採卵は針を卵巣に刺す処置です。
👉 痛みがある程度を超えると、“気をそらす”だけでは限界がある可能性

② 短時間なら効果があるかも

👉 卵胞10個以下の人では

つまり、

ではVRが効く可能性があります

③ IVF患者さん特有の心理

実はこれが一番重要かもしれません。
👉 約50%が研究参加を拒否、その理由は…

👉 採卵は「赤ちゃんに近づく瞬間」
👉 “ちゃんと感じたい”という気持ち

VRは逆に「現実から離れる」ため、合わない人もいるのです。

医師としてのまとめ

この研究から言えることはシンプルです。
👉 VRは万能ではない
ただし、
✔ 痛みが軽いケース
✔ 短時間の処置
✔ 「気を紛らわせたいタイプの方」
には選択肢になる可能性があります。

患者さんへのメッセージ

採卵の感じ方は本当に人それぞれです。

👉 どちらも正解です。大事なのは「自分に合う方法を選ぶこと」VRもその選択肢の一つとして、「合う人には合う」ツールと言えます。

📚参考文献(MLA形式)

van Haaps, A.P., et al.
“No Anxiety or Pain Reduction by Virtual Reality during Oocyte Retrieval in IVF/ICSI Treatment: Results of a Randomized Controlled Trial.”
Human Reproduction, vol. 41, no. 1, 2026, pp. 39–49.

この記事をシェア リンクをコピーしました
共有
X LINE Facebook Threads
前の記事望妊レシピ:人参葉の菜飯次の記事望妊レシピ:人参葉の炒り煮

記事一覧へ