【津高本院】不妊治療のページです
治療を続ける?やめる?迷ったときに知っておきたい心の準備
治療の“終わり”について考えたことはがありますか?
不妊治療をされている方にとって、毎回の治療は「希望」とともに進んでいきます。
一方で、少し言いづらい話ですが…治療がうまくいかない可能性も現実として存在します。実はこの「もしも」の話を、多くの患者さんが
- 聞きたいと思っているのに
- 実際にはあまり話されていない
という現状があります。
📊 実際どれくらいの人が望んでいるの?
研究によると、
👉約90%の患者さんが「治療がうまくいかなかった場合についても説明を受けたい」と答えています。
👉しかし実際には、説明を受けたと感じている人は約30%にとどまっています 。
💬 なぜこの話は大切なのでしょうか?
治療が終わるとき、患者さんは
- 強い悲しみ
- 将来への不安
- 夫婦関係の変化
など、さまざまな感情に直面します。研究でも、心理的な負担や孤独感が長く続くことがあると報告されています 。
🌿 「事前に話すこと」が心を守る
ここで大切なのが“あらかじめ考えておくこと”です。
これを「予防的エンドオブトリートメントケア」と呼びます。
どんなことをするの?
例えば…
- 治療がうまくいかなかった場合の気持ちを想像する
- 他の選択肢(養子縁組・第三者生殖など)を知る
- 人生の目標を見つめ直す
👉 こうした準備をしておくことで
- ショックがやわらぐ
- 次の一歩を考えやすくなる
と考えられています。
🤔 でも、こんな不安ありませんか?
「そんな話を聞いたら、希望がなくなりそう…」
実際に、医療者側も同じように感じています。
しかし研究では、患者さんは“つらくても必要な情報”と感じていることが分かっています 。
💡 最近はサポートも進化しています
この研究では、患者さんと医療者が一緒に作った
デジタル教材(Web・動画など)が開発されました。
どんなメリットがあるの?
- 自分のタイミングで見られる
- 夫婦で一緒に考えられる
- 医師に聞きにくいことも学べる
👉 「一人で抱えない」ためのツールとして期待されています。
🌈 大切なのは「希望」と「準備」の両方
不妊治療は、
- 希望を持って進むこと
- さまざまな可能性に備えること
このバランスがとても大切です。
👩⚕️ まとめ
- 治療終了についての話は、実は多くの人が望んでいる
- 事前に考えておくことで心の負担が軽くなる
- デジタル教材など新しい支援も登場している
🌸 さいごに
「終わりを考える」ことは、決してあきらめではありません。自分の人生を大切にするための準備です。
あなたとパートナーが、どんな選択をしても納得できるように。そのための一歩として、こうした情報を知っておくことはとても大切です。
📚出典
- Sousa-Leite M, Gameiro S.
A multi-country study to co-design and evaluate digital educational resources to support conversations about ending fertility treatment
Human Reproduction, 2026
