【津高本院】不妊治療のページです
流産を繰り返す原因?「子宮の細菌バランス」がヒントになるかもしれません
👶「なぜ流産を繰り返してしまうの?」
「2回以上の流産を経験する」反復流産(RPL)は、妊婦さんの約5%に起こるといわれています。
原因として
- 染色体異常
- 子宮の形の異常
- 抗リン脂質抗体症候群
などがありますが、約4分の1は原因がはっきりしません。
🦠 子宮や膣にも「細菌」がいる
私たちの体には多くの細菌が住んでいます。
🌸 膣
🌸 子宮頸部
にも細菌が存在し、これを マイクロバイオーム(細菌叢) と呼びます。
通常は
✨ Lactobacillus
✨ Gardnerella
などの菌が多く、体のバランスを保っています。
⚠ 特定の菌が多いと流産リスク?
研究では、反復流産の患者さんで
🔺 Cutibacterium
🔺 Anaerobacillus
という菌が多い場合、その後の流産率が高くなる可能性が示されました。これらの菌が多い人では流産率が 約67% と高かったのに対し、少ない人では 約9% でした。
つまり
🦠 子宮頸部の細菌環境が流産のヒントになる可能性があるのです。
🌱 これからの不妊・流産診療
子宮の細菌環境は
✔ 比較的簡単な検査で調べられる
✔ 新しい原因の発見につながる可能性
があります。まだ研究段階ですが、原因不明の流産の理解につながる重要なテーマとして注目されています。気になる方は、医療機関でご相談ください。
≪出典≫
Mori, Ryosuke, et al. “Cervicovaginal Microbiome in Patients with Recurrent Pregnancy Loss.” Journal of Reproductive Immunology, vol. 157, 2023.