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高品質で安心――“バイオシミラー”が支えるこれからの生殖医療

高品質で安心――“バイオシミラー”が支えるこれからの生殖医療

2026/01/10#研究論文ご紹介

🌷はじめに

体外受精(IVF)の治療でよく使われるお薬に、**フォリトロピン・アルファ(follitropin alfa)**という卵巣刺激ホルモンがあります。これは卵を育てる「FSH(卵胞刺激ホルモン)」を人工的に再現した“バイオ医薬品”です。

そして今、同じ効果を持つ「バイオシミラー(biosimilar)」と呼ばれる薬が広く使われ始めています。バイオシミラーは「ジェネリック医薬品に似た存在」ですが、製造方法が少し違います。

大切なのは――「効果も安全性も、元の薬(オリジナル)と同じ」ということが厳しく確認されている、という点です。

🔬研究の概要

2025年に発表された論文(de Moraら, Human Reproduction)では、「バイオシミラーのフォリトロピン製剤(Ovaleap®, Bemfola®など)は、元の薬(Gonal-f®)と同じ妊娠率を示す」ことが改めて確認されました。

一方で、一部の研究では「バイオシミラーは効果が劣るのでは?」という誤解もありました。しかし今回の分析では、次の点が明確になりました:

つまり、「信頼できる規制機関が承認した製剤であれば、安心して使用できる」ということです。

💊“ジェネリック”とはちょっと違う?

ジェネリック医薬品は化学的に同じ分子を再現するのに対し、バイオシミラーは“生きた細胞”を使って作られるため、まったく同一のコピーは不可能です。
その代わり、以下などが厳密にオリジナルと比較・検証されて承認されます。

ヨーロッパではこの仕組みが確立しており、110以上のバイオシミラーが安全に使用されています。

🩷患者さんにとってのメリット

つまり、バイオシミラーは「質を保ちつつ、より手の届きやすい治療」を実現する手段です。

🌈まとめ

バイオシミラーは、「本当に同じなの?」と心配されることもありますが、科学的には「同じように効く、安全な薬」であることが確かめられています。

体外受精の世界では、“新しい薬”ではなく“信頼できる選択肢”として、これからますます一般的になっていくでしょう。安心して、医師と相談しながら最適な治療を選んでくださいね。

📚 出典
de Mora F, Howles CM, Trew G.
Follitropin alfa biosimilars: unfounded doubts on the road to reproductive care.
Hum Reprod. 2025;40(9):1789–1790.

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