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無精子症に対する精巣精子採取術
精巣精子採取術には「肉眼的な採取方法」と「顕微鏡下で確認しながら行う採取方法の2つがあります。
- 肉眼的な精巣内精子採取術(simple TESE):精巣で造られた精子が射精で出てくるまでの通路に閉塞がある閉塞性無精子症 OAの場合に行う採取方法で、OAによる無精子症であれば、まずこの方法により精子採取できます。
- 顕微鏡下精巣内精子採取術(microTESE):上記の閉塞性無精子症 OAではなく、精子が精巣でほとんど造られていない非閉塞性無精子症 NOAを対象として行う精子採取方法です。
顕微鏡下精巣精子採取術(micro-TESE)とは?
顕微鏡下精巣精子採取術(micro-TESE)は、非閉塞性無精子症(NOA)で精液中に精子が見つからない(ほとんど見つからない場合も含む)男性において、精巣から精子を採取する治療法です。
顕微鏡を使って精巣組織を詳しく観察しながら、精子を含む部位(精細管)を取り出して確認します。精子が確認できれば凍結保存し、顕微授精の際に用います。この技術は、生殖補助医療の顕微授精に用いることを前提に行うことになります。
男性のY染色体上に精子を造るための遺伝子(AZF遺伝子)があります。このAZF遺伝子に決定的な欠損がある場合は、micro-TESEを行っても精子採取できません。このため、非閉塞性無精子症(NOA)の場合は事前に染色体検査やAZF検査を行ってmicro-TESEの適応条件を確認します。
ただし、これら染色体やAZF遺伝子に問題なくても、micro-TESEで精子が採取できるかどうかは、実施してみなければわかりません。