【津高本院】不妊治療のページです
子宮内膜症 (名前は1つでも症状は多彩)
子宮内膜症と聞くと「生理痛が強い病気」というイメージがあるかもしれません。
でも実は、子宮内膜症は人によって現れ方がとても違う病気なのです。
🔎 子宮内膜症の基本
- 女性の 10〜20% がかかるといわれています。
- 子宮の内側にあるはずの内膜が、卵巣やお腹の中、まれにお腹の外にもできてしまう病気です。
- 痛み・不妊・生活の質の低下などにつながります。
🧩 意外な場所にも!
- 約 12% の方は「骨盤の外」にも病変が広がります。
- たとえば「そけい部(足の付け根)」にできるケースもあり、これは**0.3〜0.6%**と珍しいですが、見逃されがち。
- 足の付け根にしこりができて「ヘルニア?」と間違われ、手術で初めて発見されることもあります。
🩺 新しい手術の工夫
- これまでそけい部の内膜症は「そけい部を切開する手術」が一般的でしたが、
- 傷の感染(18%)
- 皮膚壊死(61%)
- むくみ(25%)
- しこり(水腫)(32%)
と合併症も多いのが難点でした。
- 最近では、腹腔鏡で安全に取り除く手術も可能になり、
- 傷が小さい
- 回復が早い
- 他の場所の病変も同時にチェックできる
などのメリットがあります。
🌱 ご夫婦に伝えたいこと
- 子宮内膜症は「一人ひとり違う顔を持つ病気」です。
- 痛みや不妊の原因になり得るため、見逃さずに早めの診断と治療が大切です。
- 最新の手術法や治療法も進化しており、妊娠を希望される方に合った最善の方法を選べる時代になってきています✨。
📚出典
- Nezhat CH, Pyrzak A. Endometriosis: one name, many presentations. Fertil Steril. 2025;124(2):259–260. doi:10.1016/j.fertnstert.2025.05.155