【津高本院】不妊治療のページです
「フレッシュ」or「フリーズ」? 体外受精での精子の使い方
体外受精(特に顕微授精:ICSI)においてよく話題になる、**「新鮮な精子を使うか」「凍結した精子を使うか」**についてお話しします。
🍼なぜ凍結精子を使うの?
- 📅 スケジュール調整が楽になる
採卵の日に合わせて精子を用意するのは大変。事前に凍結しておけば安心です。 - 🛌 手術の負担を減らせる
精巣から精子を採る必要がある場合、1回の手術で精子を保存しておけば、複数回の採卵に使えます。 - 💑 夫婦で支え合える
採卵と採精が同じ日に重ならないため、互いにサポートし合いやすい。 - 💰 コストとリスクの削減
繰り返しの外科的採取を避けられることで、費用や体への負担を抑えられます
⚖️でも、新鮮精子のメリットも!
- 🧬 精子の質が保たれる
凍結・融解の過程でダメージを受ける可能性があり、とくに精子の数が少ない場合はリスクになります。 - 🥚 卵子と同時に使うことで自然に近い
採卵当日に合わせることで、受精の成功率が上がるケースもあります。 - 🔍 希少な精子を逃さない
特に無精子症に近いケース(精巣から数個だけ見つかるような場合)は、その場で直接使う方が有利になることも。
🔬結局どちらがいいの?
- 一般的なケースでは新鮮精子と凍結精子で大きな差はないと考えられています。
- ただし、
- 精子が非常に少ない場合
- 精子の質に不安がある場合
には、経験豊富な施設で最適な方法を選ぶ必要があります。
つまり…
👉 カップルごとに「どちらがより安全で確実か」を医師と一緒に検討することが大切なんです。
🤝まとめ
- 凍結精子は「安心・便利・リスク回避」
- 新鮮精子は「質を優先・ダメージなし」
- どちらにもメリット・デメリットがあり、ケースバイケース
不妊治療は「正解が一つ」ではなく、二人に合ったベストな選択を見つけることがゴールです。
📚出典
- Chan P, Eisenberg ML. “Fresh squeeze” or “flash freeze”? A debate of two sperm procurement strategies for intracytoplasmic sperm injection. Fertil Steril. 2025;124(2):225–226. doi:10.1016/j.fertnstert.2025.06.002