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妊娠に影響する? 卵巣マイクロバイオームを調べてみたら

妊娠に影響する? 卵巣マイクロバイオームを調べてみたら

2025/10/28#研究論文ご紹介

体外受精(IVF)や不妊治療を受けていると、「腟や子宮内の菌が妊娠に影響する」と耳にすることがあるかもしれません。実際に、腟内には ラクトバチルス属(乳酸菌) が優勢であることが妊娠に良い影響を与えると知られています。

では、卵巣にも「常在菌(マイクロバイオーム)」がいて、妊娠や卵子の質に関わっているのでしょうか?

🔹最新研究の内容

スウェーデンやエストニアの研究チームが行った最新の解析では、健康な卵巣に特有のマイクロバイオーム(菌の集まり)は存在しない という結果が示されました。

研究では、卵巣の皮質や髄質、卵胞液のサンプルを徹底的に無菌環境で採取し、最先端の遺伝子解析(16S rRNA シークエンス)で調べました。
しかし結果として…

🔹これが意味すること

これまで「卵巣マイクロバイオームが妊娠に関わるのでは?」という仮説がありましたが、今回の結果はその考えを否定するものでした。

つまり、卵巣の環境は基本的に無菌である と考えてよいのです。患者さんにとっては、過剰に「卵巣の菌」を気にする必要はなく、むしろ 腟や子宮内の環境を整えることの方が大切 であるといえます。

🔹患者さんへのメッセージ

科学は常に進歩していて、以前は「もしかすると菌がいるかも」と考えられていた場所が「実は無菌だった」と分かることもあります。

この研究もその一つで、治療に直接的な影響はないかもしれませんが、余計な不安を取り除く助けになるでしょう。「卵巣に菌があって妊娠に悪いのでは?」と心配する必要はありません。

私たちが気を配るべきは、生活習慣や腟内環境といった、妊娠に確実につながる要素なのです。

≪出典≫

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