【津高本院】不妊治療のページです
女性妊活とビタミンD
ビタミンDは脂溶性ビタミンの一つで、キノコ類など植物由来のビタミンD2(エルゴカルシフェロール)と魚介類や卵などの動物由来のビタミンD3(コレカルシフェロール)があります。
これまでビタミンDは、主にカルシウムとリンの吸収を促進し、骨をつくり、丈夫にする働きが知られています。
また最近、卵胞発育や子宮内膜を着床に適した状態にするなど、妊娠や出産におけるビタミンDの働きについて注目されるようになってきました。
ビタミンDは、細胞の核内受容体への結合や遺伝子発現を介してその作用を発揮し、ホルモンに近い働きをしています。
ビタミンD受容体は子宮内膜、子宮筋層、卵巣、子宮頚部、乳腺に存在し、多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)の女性ではビタミンD不足の頻度が高く、PCOSによる排卵障害の女性はビタミンD補充によって排卵率が上がることが報告されています。。
Relevance of vitamin D in reproduction Hum Reprod 2012; 27: 3015ビタミンDとカルシウム投与により、多嚢胞性卵巣症候群PCOSの方のインスリン抵抗性、男性ホルモン値、月経周期、排卵が改善したとの報告があります。
月経困難症の改善にビタミンDが有効であったというランダム化比較試験が報告されています。逆に、子宮内膜症では、ビタミンDの過剰、ビタミンD結合タンパクの増加、ビタミンD受容体の増加、ビタミンD代謝酵素の増加という報告もあります。
また、ビタミンD欠乏では卵胞発育や妊娠率が低下し、ビタミンD濃度が高い女性で体外受精の妊娠率が高かったとする報告もあります。