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タイムラプス培養での受精確認
タイムラプス培養とは、培養器内に顕微鏡を組み入れた装置でシャーレの培養状態を経時的に撮影記録し、培養器外モニターで観察するものです。
体外受精における受精確認
受精確認は基本的に「媒精から16~18時間後に精子と卵子の2つの前核2PNの出現(第2極体も認められる)」をもって判断します。ただし「16~18時間後」はあくまで目安であり、早いこともあれば、遅いこともあります。
- 顕微授精では、卵子周囲の顆粒膜細胞層を除去して「第一極体が放出された成熟卵子」であることを確認し、細胞質内に1つの精子を注入します。このあと経時的(15分おき)に顕微鏡モニターを撮影記録するタイプラプス培養装置に培養液で満たしたシャーレごと移します。翌日の「16~18時間後」に受精確認しますが、卵により前核の出現時間が早かったり遅かったりすることから、タイムラプス画像を遡って確認し、見落としがないようにしています。
- 体外受精(通常媒精)では、卵子周囲の顆粒膜細胞層を除去してはいけない(多精子受精になってしまう)ので、成熟卵子かどうか分からないまま1つの卵子に対して数万の精子を媒精します。媒精から3時間後に顆粒膜細胞を除去して、そのタイミングで「第一極体が放出された成熟卵子」であることなどを観察します。このあと経時的に顕微鏡モニターを撮影記録するタイプラプス培養装置に培養液で満たしたシャーレごと移します。翌日の「16~18時間後」に受精確認しますが、卵により前核の出現時間が早かったり遅かったりすることから、タイムラプス画像を遡って確認し、見落としがないようにしています。なお、通常媒精では、3時間後に「未熟卵子」と判定されていても、後に成熟し、受精することもありえるので、当院では採卵翌日だけでなく採卵翌々日にも受精確認を行っております。
これらのタイムラプス画像による受精確認は、当日の採卵や胚移植を優先して行っており、一定時間に行っていることではありません。これらのことから当院では、受精確認は採卵翌日ではなく採卵翌々日の夕方まで経過観察してご報告するようにさせていただいています。