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便利にしても妊娠率は変わらない?自然周期FETの新しい考え方

便利にしても妊娠率は変わらない?自然周期FETの新しい考え方

2026/02/28#研究論文ご紹介

凍結胚移植、「自然周期」が一番いいと思っていませんか?

凍結胚移植(FET)では、

など、いくつかの方法があります。
「できるだけ自然な方が、体にも赤ちゃんにも良いのでは?」
そう感じる方も多いと思います。

そもそも注目されているのは「黄体(corpus luteum)」

自然周期が注目される理由の一つが、
排卵後にできる**黄体(corpus luteum)**です。
黄体は、

などを分泌し、
妊娠初期の子宮環境を整える役割があります。

4,800回以上の移植を調べた研究

2025年に報告された研究では、

を解析し、次の4つの方法を比較しました。

  1. 完全な自然周期
  2. 自然周期+腟坐薬プロゲステロン
  3. 排卵誘発剤+hCG+プロゲステロン
  4. hCG+プロゲステロン(最も多く使われた方法)

一番大事な結果:出生率に差はあった?

結論はとてもシンプルです。
👉 どの方法でも、生児獲得率(出産率)に差はありませんでした。
さらに、

と、
赤ちゃんの大きさや成熟度にも違いはありませんでした。

実は「数字の差」は少しありました

ただし、細かく見ると、

と、
約12%の差が見られました。
この差を統計的に確かめるには、
👉 約8,000周期が必要と推定され、
今回の研究規模では「有意差あり」とまでは言えませんでした。

なぜ「少し薬を足す」方法が選ばれるの?

理由はとても現実的です。

つまり、
👉 患者さんにとっても、医療側にとっても“便利”。
この研究は、
「便利にしても、妊娠のチャンスは下がらない」
ことを示してくれました。

「自然」にこだわりすぎなくていい理由

完全な自然周期は魅力的ですが、

が難しくなることもあります。
今回のデータから言えるのは、
👉 黄体があれば、
 “少し調整した自然周期”でも結果は同じ

という点です。

まとめ:あなたに合った「続けやすさ」が大切

「自然かどうか」よりも、
無理なく続けられる方法が、
最終的に赤ちゃんへの近道になります。

出典

Poch, Alexandra M., and Kate Devine. “Same Corpus Luteum, Same Result: Modifying Natural Cycle Frozen Embryo Transfers for Convenience’s Sake.”
Fertility and Sterility, vol. 124, no. 5P2, 2025, pp. 990–991.

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