【津高本院】不妊治療のページです
見えない培養室の工夫が、未来の赤ちゃんを支えている
👫 「培養室の忙しさって、赤ちゃんに影響する?」
体外受精(IVF)や顕微授精(ICSI)では、受精卵を大切に育てる培養室(ラボ)の環境や流れがとても重要です。「症例数が多い日は成績が下がるのでは?」と心配される方もいます。
🔬 大規模研究で分かったこと
約8000周期のICSI治療を詳しく調べた最新研究では、
👉 1日の処置数が多くても
👉 スタッフ1人あたりの作業量が多くても
胚盤胞まで育つ割合(胚盤胞率)は下がらないことが分かりました。
✨ 本当に大切だったポイント
成績に影響したのは「忙しさ」ではなく、時間の管理でした。
⏱️ 特に重要だったのは
- 排卵を促す注射から、卵子のまわりの細胞を取り除く処置(除核)までの時間
この時間が1時間延びるごとに、胚盤胞率が約1.6%低下し、40時間を超えると影響が大きくなることが示されました。
🌱 カップルにとっての安心材料
この研究が教えてくれるのは、
👉大規模施設でも
👉症例数が多くても
きちんとしたスケジュール管理ができていれば、治療の質は保たれるということです。
👨⚕️👩⚕️ 私たち医療者は、見えにくい培養室の中でも「卵子や胚にとって最適なタイミング」を大切にし、安心して治療を受けていただける体制づくりを心がけなければなりません。
《出典》
Innocenti, Federica, et al.
“Optimizing IVF Lab Workflows through Data-Driven Insights: Associations between Lab Management, Procedural Timings, and Workload with Blastulation Rates.” Human Reproduction, vol. 40, no. 11, 2025, pp. 2101–2114.
