【津高本院】不妊治療のページです
切迫流産と診断されたあなたへ 〜妊娠を守るために知っておきたいこと〜
妊娠が分かって喜んだのもつかの間、「出血があって切迫流産と診断されました」と告げられると、不安と戸惑いでいっぱいになりますよね。妊娠を望んできたからこそ、「どうして私が」「この子は大丈夫?」という気持ちになるのも当然のことです。
ここでは、妊娠初期に起こりうる出血や切迫流産の診断、その経過や過ごし方について、よくある質問をもとにご紹介します。
Q1:出血が続いています。流産の可能性が高いのでしょうか?
先日5週2日から茶色いおりもののような少量の出血が出始め切迫流産と診断されました。胎嚢は確認できましたが、胎芽心拍確認はまだです。ダクチランを服用していますが、出血が治る気配がありません。このまま出血が治らないと流産の可能性が高いのでしょうか?
回答:
妊娠初期の出血は、望妊治療で妊娠された方のうち約40%にみられます。そのうち、約半数は流産に至る可能性がありますが、年齢や症状の推移によって状況は異なります。処方されたお薬をきちんと服用し、自宅安静に努めましょう。出血や痛みが改善しない場合や症状が強くなるようであれば、入院しての安静や点滴注射も考えられます。
Q2:以前自宅安静後に流産しました。もし入院していたら防げたのでしょうか?
以前、人工授精で妊娠しましたが、9週目で心拍動が見えないということで、流産手術をしました。自宅安静をとりましたが、あの時入院していれば結果は違ったのでしょうか?
回答:
流産の多く(約70%)は受精卵の染色体異常が原因で、これは治療や安静では防げないと考えられます。この受精卵に染色体異常があったかどうかは、流産手術に絨毛(将来胎盤になる組織)を検査に提出して確認するしかありません。
妊娠中に受精卵染色体異常があるかは分かりませんので、「できるだけのことをしたい」というお気持ちでしたら、当院では、出血や腹痛など流産兆候がある場合には、希望があれば入院安静をお勧めしています。
Q3:出血していても入院しない病院もあるようです。どう違うのでしょうか?
出血があって入院を勧められましたが、別の病院では「普通に仕事していい」と言われました。入院の判断基準やメリットは何ですか?
回答:
出血の原因が染色体異常であれば、安静や治療で予防することはできませんが、子宮筋腫・ホルモン異常・頸管炎など他の要因が関与している場合は、入院によってリスク軽減が可能です。
「万全を尽くしたい」「不安を減らしたい」というお気持ちがあるなら、入院治療を選ぶのもひとつの方法です。
Q4:再出血しました。診察まで自宅安静するしかないのでしょうか?
妊娠5週で一度出血し入院、退院後、また少量の出血があります。次回診察まで安静にして過ごすしかないのでしょうか?
回答:
子宮膣部ビランや腟壁からの出血であれば出血部位の特定が可能ですが、そうでなければ子宮内からの出血と考えられます。再出血が続いている場合は、自宅安静に加えて再度の受診・再入院が望ましいこともあります。症状が長引くようであれば、早めに診察を受けてください。もちろん大量出血がある場合は流産手術が必要なこともありますので、その場合は臨床救急電話にご連絡ください。
Q5:出血があります。受診すればすぐに超音波検査で確認してもらえますか?
切迫流産での超音波検査は、妊娠5週以降で、外来診療では週1回まで、入院診療では週2回までに制限されています。超音波検査は経過を確認するもので、超音波検査自体が治療になることはありませんので、このように決められています。
Q5:出血がありま
妊娠を守るために
流産は誰のせいでもありません。けれど、「自分にできることはないか」と思う気持ちはとても大切です。できるだけ穏やかに、そして必要なときにはしっかりと休むこと。あなたと赤ちゃんのために、それが今できる一番のケアかもしれません。