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「前回より採卵数が少ない…」それ、あなたのせいではないかもしれません

2026/09/01#研究論文ご紹介

体外受精のプロトコル変更、本当に意味があるの?

体外受精で、前回より採れた卵子が少なかった。

そんなとき、「私の体が悪くなったのでは」「プロトコルを変えるべきでは」と不安になる方は多いです。

今回は、そんな不安に一つの答えを示す研究をご紹介します。

❓ どれくらいばらつくものなの?

同じ人が、同じ方法(プロトコル)で採卵しても、 📊 平均62%も採れる卵子の数が変動することが分かりました。

❓ 「増える」とか「減る」に決まった傾向は?

いいえ、ありません。

1回目より2回目が増えることもあれば、減ることもある。

一定の方向性はなく、単なる自然なばらつきである可能性が高いとされています。

❓ ばらつきの原因は?

🧑‍⚕️ 採卵医の技術差・その日の体調 🩺 麻酔中の体の動き 🔬 卵子を数える工程での見落としなど、様々な要因が積み重なっていると考えられます。

(別の研究では、培養士が数えた後に機械で再確認すると、さらに卵子が見つかったケースもあり、そのズレは今回のばらつきと同じくらいの大きさでした。)

❓ じゃあ、プロトコルを変えるべき?

この研究の結論は、「採れた数が少なかったから」といって毎回変える必要はない、というものでした。

むしろ、いったん決めた方法をある程度続けた方が、通院の負担や医療費の面でもメリットがある場合があります。

🌈 まとめ

✅ 同じプロトコルでも、採卵数は平均62%ばらつくことがある ✅ 増減に決まった傾向はなく、自然なばらつきである可能性が高い ✅ 採卵数が少なかった回があっても、それは「体が悪い」わけではないことが多い ✅ 毎回プロトコルを変える必要はなく、主治医とよく相談して決めることが大切

📋 院長からのコメント

採卵数は、同じ方が同じ治療を受けても大きく変動します。少なかった周期があっても、卵巣機能の低下や治療の失敗とは限りません。一度の結果だけでプロトコルを変更しても、成績が改善するとは限らないため、これまでの経過を踏まえて主治医と慎重に判断することが大切です。

📚 出典

Patounakis G, Hill MJ. Stop fooling yourself: protocol changes do not really matter [Reflections]. Fertility and Sterility. 2026;125(6):1067-1068.

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