岡山二人クリニックで2013年1月1日から2022年12月31日までの期間に単一融解胚盤胞移植を行った患者さまへ

今回、当院では「子宮内膜厚と融解胚盤胞移植予後に関する検討」と題する臨床研究を行います。対象となる患者さまは、岡山二人クリニックで2013年1月1日から2022年12月31日までに胚盤胞を単一融解移植された方です。研究の期間は倫理委員会承認日から2024年12月31日です。

子宮内膜が薄いと胚の着床率や出産率が低下するというメカニズムは、明確には証明されていません。前向き研究のメタアナリシスでは、子宮内膜が薄い場合の妊娠率の有意な低下は報告されておらず、そのような悪影響が本当に存在するかどうかの結論も得られていません。しかし、子宮内膜厚が7mm未満の場合には成功率が低下するとの報告のもと、胚移植をキャンセルすることが多いのが現状です。また、子宮内膜厚菲薄化症例での分娩では、新生児・胎盤関連の合併症が増加することも指摘されています。

今回、胚移植決定時の子宮内膜厚別に妊娠成績、周産期合併症の頻度を分析し、子宮内膜厚と胚移植の予後に関連があるかどうかを検討します。

今回の臨床研究は、子宮内膜厚が薄い場合の胚移植の成績と周産期リスクについての説明の一助とすることを目的としています。

この研究は、治療介入を伴わない診療録のみを用いた後方視的観察研究であり、調査項目は胚移植の結果に関してのみで、岡山二人クリニックデータベースから個人情報を削除した後に解析しますので、個人情報が外部に漏れることはありません。

本研究の対象となる患者さまで、本研究に参加を希望されない方は、2024年3月31日までに拒否の意思を下記まで御連絡ください。その場合でも患者さまに不利益が生じることはありません。この期間以降は誰の情報か分からない状態にして解析を開始しますので、該当患者さまの情報削除ができなくなります。

研究に関して御質問のある方は、いつでも下記までご一報ください。ご希望があれば、他の研究対象者の個人情報及び知的財産の保護に支障がない範囲内で研究計画書及び関連資料を開示することが出来ますのでお申し付けください。

研究機関名 ： 医療法人社団　岡山二人クリニック
所在地 ： 〒701-1152 岡山市北区津高285-1
電話番号 ： 086-256-7717
Fax番号 ： 086-256-7667
電子メール ： info@futari.or.jp
実施責任者 ： 岡山二人クリニック　院長　　羽原 俊宏
主任研究者 ： 岡山二人クリニック　院長　　羽原 俊宏