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研究報告

三次元胚盤胞画像を組み込んだデュアルAIシステムによるConfidence scoreと倍数性との関連性の検討(IRB承認番号2025-14) 研究期間:倫理委員会承認日~2026年3月31日

臨床研究のお知らせ:
岡山二人クリニックで2020年6月1日から2025年9月30日までの期間に、採卵および着床前胚染色体異数性検査(PGT-A)を受けられた患者さまへ

今回、当院では「三次元胚盤胞画像を組み込んだデュアルAIシステムによるConfidence scoreと倍数性との関連性の検討」と題する臨床研究を行います。対象となるのは、2020年6月1日から2025年9月30日までの期間に、岡山二人クリニックで採卵およびPGT-Aを受けられた患者さまです。研究期間は、倫理委員会承認日から2027年3月31日までです。

体外受精治療において、妊娠の可能性が高い胚盤胞を選択することは重要です。当院ではこれまで、女性年齢、AMH値、胚の形態評価など複数の因子を用いて、胚盤胞ごとの妊娠予測確率(Confidence score)を算出し、移植胚の選択に活用してきました。近年では、人工知能(AI)を用いた胚評価システムの開発が進み、画像情報をもとに妊娠の可能性を予測する手法が報告されています。

当院では、タイムラプス画像から胚盤胞の三次元画像を再構築し解析するAIと、従来の評価因子を組み合わせた「デュアルAIシステム」を構築し、日常診療で運用しています。しかし、このシステムから算出されるConfidence scoreと、PGT-Aによって判定される胚盤胞の倍数性(正倍数体・異数体)との関連については、十分に検証されていません。

本研究では、過去の治療データを用いて、デュアルAIシステムが算出したConfidence scoreと胚盤胞の倍数性との関連を解析し、Confidence scoreが正倍数体胚を予測する指標となり得るかを検討します。解析対象は約500個の胚盤胞を予定しています。

本研究は、診療録のみを用いた後方視的観察研究であり、新たな治療や検査を行うものではありません。使用する診療情報は匿名化されたうえで解析され、個人が特定されることはありません。個人情報が外部に漏れることはありません。

本研究の対象となる患者さまで、研究への参加を希望されない方は、 2026年9月30日まで に拒否の意思を下記までご連絡ください。その場合でも、診療や治療において不利益が生じることはありません。この期間を過ぎると、情報は個人が特定できない状態で解析されるため、削除ができなくなります。

研究に関してご質問がある方は、いつでも下記までお問い合わせください。ご希望があれば、他の研究対象者の個人情報および知的財産の保護に支障がない範囲で、研究計画書および関連資料を閲覧していただくことが可能です。

研究機関名

医療法人社団 岡山二人クリニック

所在地

〒701-1152 岡山市北区津高285-1

電話番号

086-256-7717

Fax番号

086-256-7667

電子メール

info@futari.or.jp

実施責任者

岡山二人クリニック 院長 羽原 俊宏

主任研究者

岡山二人クリニック 技術部 川上 典子