【津高本院】不妊治療のページです
研究報告
【津高本院】不妊治療のページです
診療内容により時間が異なります
今回、当院では「不妊治療を経験した患者の乳癌症例についての検討」と題する臨床研究を行います。対象となるのは、2017年5月10日から2025年9月30日までの期間に、岡山二人クリニックで生殖補助医療(ART)治療を受け、あわせて乳癌検診(マンモグラフィまたは乳房超音波検査)を受けられた患者さまです。研究期間は、倫理委員会承認日から2026年12月31日までです。
乳癌は日本人女性において最も頻度の高い悪性腫瘍であり、女性ホルモンの影響を強く受けることが知られています。不妊治療では、排卵誘発剤やホルモン製剤を使用するため、治療期間中は通常より大きなホルモン変動が生じます。一方で、これまでの多くの研究では、生殖補助医療が乳癌の発症リスクを明確に高めるとは結論づけられておらず、長期的な影響については十分な国内データがありません。
本研究では、過去の診療録をもとに、不妊治療の内容や治療期間、治療回数と、乳癌の発症や病理学的特徴との関連について検討します。また、乳癌検診結果や、必要に応じて行われた検査・治療内容についても解析を行い、不妊治療を受けた患者さまにおける乳癌の特徴を明らかにすることを目的としています。約1,000名の患者さまのデータを解析対象とする予定です。
本研究は、診療録のみを用いた後方視的観察研究であり、新たな治療や検査を行うものではありません。使用する診療情報は、個人が特定されないよう匿名化されたうえで解析されます。個人情報が外部に漏れることはありません。
本研究の対象となる患者さまで、研究への参加を希望されない方は、 2026年3月31日まで に拒否の意思を下記までご連絡ください。その場合でも、診療や治療において不利益が生じることはありません。この期間を過ぎると、情報は個人が特定できない状態で解析されるため、削除ができなくなります。
研究に関してご質問がある方は、いつでも下記までお問い合わせください。ご希望があれば、他の研究対象者の個人情報および知的財産の保護に支障がない範囲で、研究計画書および関連資料を閲覧していただくことが可能です。
研究機関名医療法人社団 岡山二人クリニック
所在地〒701-1152 岡山市北区津高285-1
電話番号086-256-7717
Fax番号086-256-7667
電子メールinfo@futari.or.jp
実施責任者岡山二人クリニック 院長 羽原 俊宏
主任研究者岡山二人クリニック 中野 佳奈子