臨床研究のお知らせ：
岡山二人クリニックで2015年4月1日から2025年3月31日までの期間に、調節卵巣刺激を行い採卵を受けられた患者さまへ

今回、当院では「AIを活用した卵巣刺激最適化システムの構築」と題する臨床研究を行います。対象となるのは、2015年4月1日から2025年3月31日までの期間に、岡山二人クリニックで調節卵巣刺激を行い、採卵を受けられた患者さまです。研究期間は倫理委員会承認日から2027年3月31日までです。

体外受精治療における卵巣刺激では、患者さま一人ひとりの状態に応じて、使用する薬剤の量や採卵を行うタイミングを判断する必要があります。これらの判断は、これまで主に医師の経験に基づいて行われてきましたが、治療経過や患者背景は多様であり、より客観的な判断を行うことが求められています。

本研究では、過去の治療データを解析し、人工知能（AI）を用いて、卵巣刺激に使用するゴナドトロピン製剤の投与量や、採卵を行う適切なタイミングについて検討します。これにより、治療成績の向上や、安全性の確保、治療に伴う負担の軽減につながる可能性を明らかにすることを目的としています。解析対象は、約6,600周期の治療データを予定しています。

本研究は、診療録のみを用いた後方視的観察研究であり、新たな治療や検査を行うものではありません。使用する診療情報は、岡山二人クリニックのデータベースから個人情報を削除したうえで解析され、個人が特定されることはありません。個人情報が外部に漏れることはありません。

本研究の対象となる患者さまで、本研究への参加を希望されない方は、2026年3月31日までに拒否の意思を下記までご連絡ください。その場合でも、診療や治療において不利益が生じることはありません。この期間以降は、誰の情報か分からない状態にして解析が開始されるため、情報の削除ができなくなります。

研究に関してご質問のある方は、いつでも下記までお問い合わせください。ご希望があれば、他の研究対象者の個人情報および知的財産の保護に支障がない範囲で、研究計画書および関連資料を閲覧していただくことが可能です。

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岡山二人クリニック　院長　羽原 俊宏

岡山二人クリニック　院長　羽原 俊宏