臨床研究のお知らせ:
岡山二人クリニックで2023年8月1日から2024年7月31日までの期間に凍結胚盤胞の単一融解移植を受けられた患者さまへ
今回、当院では「三次元胚盤胞画像を組み込んだデュアルAIシステムと妊娠予測確率との予測精度の比較」と題する臨床研究を実施いたします。対象となる患者さまは、岡山二人クリニックにおいて2022年6月1日以降に採卵および胚盤胞を凍結し、2023年8月1日から2024年7月31日までの期間に単一融解移植を受けられた方です。研究期間は倫理委員会の承認日から2025年12月31日までとなります。
早期妊娠を目指すためには、妊娠の可能性が高い胚盤胞を選択し、移植する必要があります。当院では胚盤胞の個別評価として、女性年齢、抗ミュラー管ホルモン(AMH)、採卵3日目グレード、凍結時グレード、胚盤胞直径など妊娠と関連する因子に基づいて算出される妊娠予測確率をもとに胚盤胞の順位付けおよび移植胚の選択を行っています。
最近では人工知能(AI)を用いた方法が胚盤胞の評価に応用され、複数の画像から妊娠成立を評価するためのタイムラプスイメージングを用いた方法も報告されています。我々は、タイムラプスの胚盤胞画像の背景を除去するための第一のAIを作成し、次に複数の胚盤胞断面画像から立体再構築した3D画像を解析する第二のAIを使用して妊娠成立に関連する因子と教師あり学習を行い、デュアルAIシステムを構築しました。このデュアルAIシステムを用い、現在使用している妊娠予測関数との予測精度を比較検討します。
この研究は、治療介入を伴わない診療録のみを用いた後方視的観察研究です。調査項目は、採卵時年齢、AMH、凍結胚盤胞と移植予後に関するものに限られ、岡山二人クリニックのデータベースから個人情報を削除した後に解析を行います。そのため、個人情報が外部に漏れることはありません。
本研究の対象となる患者さまで、研究への参加を希望されない方は2025年3月31日までに拒否の意思を以下の連絡先までお知らせください。その場合でも、患者さまに不利益が生じることはありません。この期間を過ぎますと、データの解析が開始され、個人情報が特定できない状態となるため、該当する患者さまの情報を削除することができなくなります。
研究に関してご質問がある方は、いつでも下記までご連絡ください。ご希望があれば、他の研究対象者の個人情報および知的財産の保護に支障がない範囲内で、研究計画書および関連資料を開示いたしますので、お申し付けください。
研究機関名医療法人社団岡山二人クリニック
所在地〒701-1152 岡山市北区津高285-1
電話番号086-256-7717
Fax番号086-256-7667
電子メールinfo@futari.or.jp
実施責任者岡山二人クリニック 院長 羽原 俊宏
主任研究者岡山二人クリニック 技術部 花谷 美香