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研究報告

未受精卵子凍結の現状およびその後の経過(IRB承認番号2024-06) 研究期間:倫理委員会承認日~2025年12月31日

臨床研究のお知らせ:
岡山二人クリニックで2011年1月1日から2024年8月31日までの期間に
未受精卵子凍結を受けられた患者さまへ

今回、当院では「未受精卵子凍結の現状およびその後の経過」と題する臨床研究を実施いたします。対象となる患者さまは、岡山二人クリニックにおいて2011年1月1日から2024年8月31日までに未受精卵子凍結を受けられた方です。研究期間は、倫理委員会の承認日から2025年12月31日までです。

医学的適応または社会的適応での未受精卵子の凍結保存は、原疾患の治療または加齢により卵巣機能の低下が懸念される場合に、この妊孕性(妊娠できる状態)を温存するための対応です。2024年8月に報告された日本産科婦人科学会の2022年の全国集計によれば、未受精卵子凍結の治療を開始した周期は2623周期、採卵を行った周期は2608周期、未受精卵子凍結を実施した周期は2402周期、凍結した未受精卵を融解使用した周期が397周期、融解利用し受精卵を移植できた周期が196周期、妊娠成立した周期が41周期、生産した周期が20周期と報告されています。

社会的適応や提供卵子を用いた未受精卵の凍結保存については、「本法による融解未受精卵子を用いた成績は、体外受精(顕微授精)と変わらない」とする諸外国からの報告が多数ありますが、年齢層別の培養成績、出生児予後などの国内報告は少なく、実態が明らかになっておらず、今回、当院で未受精卵子凍結を受けられた方について検討を行います。

この研究は、治療介入を伴わない診療録のみを用いた後方視的観察研究です。調査項目は、凍結胚盤胞と新生児の予後を含めた融解移植の結果に関するものに限られ、岡山二人クリニックのデータベースから個人情報を削除した後に解析を行います。そのため、個人情報が外部に漏れることはありません。

本研究の対象となる患者さまの中で、研究への参加を希望されない方は、2025年3月31日までに拒否の意思を下記までご連絡ください。その場合でも、患者さまに不利益が生じることはありません。この期間を過ぎますと、データの解析が開始され、個人情報が特定できない状態となるため、該当する患者さまの情報を削除することができなくなります。

研究に関してご質問がある方は、いつでも下記までご連絡ください。ご希望があれば、他の研究対象者の個人情報および知的財産の保護に支障がない範囲内で、研究計画書および関連資料を開示いたしますので、お申し付けください。

研究機関名

医療法人社団岡山二人クリニック

所在地

〒701-1152 岡山市北区津高285-1

電話番号

086-256-7717

Fax番号

086-256-7667

電子メール

info@futari.or.jp

実施責任者

岡山二人クリニック 院長 羽原 俊宏

主任研究者

岡山二人クリニック 医師部 吉岡 奈々子