臨床研究のお知らせ：
岡山二人クリニックで2022年7月1日以降に採卵し、2024年3月31日までに単一融解胚盤胞移植を行った患者さまへ

今回、当院では「採卵後6日目胚盤胞の発育動態と妊娠との関連性」と題する臨床研究を行います。対象となるのは、2022年7月1日以降に岡山二人クリニックで採卵を受けられ、2024年3月31日までに単一融解胚盤胞移植を行った患者さまです。研究期間は、倫理委員会承認日から2026年12月31日までです。

体外受精治療では、胚盤胞まで発育した胚を凍結し、後日移植する方法が主流となっています。特に、採卵後6日目（Day6）に胚盤胞へ到達した胚は、発育がややゆっくりであることから、妊娠の可能性をどのように評価すべきかについては十分に分かっていません。

近年、タイムラプスインキュベータの導入により、胚の発育過程を連続的に観察できるようになりました。当院では、深層学習を用いた画像解析により、胚盤胞の大きさを自動的に測定し、その拡張速度などの発育動態を定量的に評価する仕組みを構築しています。

本研究では、Day6胚盤胞の発育速度や拡張の様子と、妊娠や出産との関連について、過去の治療データを用いて検討します。これにより、凍結胚の選択や移植方針を検討する際の参考となる情報を得ることを目的としています。解析対象は約800個の胚盤胞を予定しています。

本研究は、診療録のみを用いた後方視的観察研究であり、新たな治療や検査を行うものではありません。使用する診療情報は匿名化され、個人が特定されることはありません。個人情報が外部に漏れることはありません。

本研究の対象となる患者さまで、研究への参加を希望されない方は、 2026年3月31日まで に拒否の意思を下記までご連絡ください。その場合でも、診療や治療において不利益が生じることはありません。この期間を過ぎると、情報は個人が特定できない状態で解析されるため、削除ができなくなります。

研究に関してご質問がある方は、いつでも下記までお問い合わせください。ご希望があれば、他の研究対象者の個人情報および知的財産の保護に支障がない範囲で、研究計画書および関連資料を閲覧していただくことが可能です。

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岡山二人クリニック　院長　羽原 俊宏

岡山二人クリニック　技術部　氏平 聖子