臨床研究のお知らせ：
岡山二人クリニックで2017年5月1日から2025年1月31日までの期間に、生殖補助医療（ART）治療中に甲状腺機能に関する採血を行った患者さまへ

今回、当院では「潜在性甲状腺機能低下症と妊娠出産の関連についての検討」と題する臨床研究を行います。対象となるのは、2017年5月1日から2025年1月31日までの期間に、岡山二人クリニックで生殖補助医療（ART）を受け、甲状腺機能（TSH、FT4など）の採血を実施した患者さまです。研究期間は倫理委員会承認日から2026年12月31日までです。

甲状腺ホルモンは、妊娠の成立や妊娠経過、出産に関わる重要なホルモンであり、甲状腺機能がわずかに低下している「潜在性甲状腺機能低下症」の状態でも、妊娠率や流産率に影響を及ぼす可能性があることが報告されています。当院では、潜在性甲状腺機能低下症が認められた場合、必要に応じて甲状腺ホルモン補充療法を行い、TSH値の調整を行っていますが、その効果には個人差があります。

本研究では、過去の治療データを解析し、甲状腺ホルモン補充療法の有無やTSH値が、妊娠率、流産率、出生率などの治療成績にどのような影響を与えているのかを検討します。約500名の患者さまのデータを解析対象とする予定です。

本研究は、診療録のみを用いた後方視的観察研究であり、新たな治療や検査を行うものではありません。使用する診療情報は、岡山二人クリニックのデータベースから個人情報を削除したうえで解析され、個人が特定されることはありません。個人情報が外部に漏れることはありません。

本研究の対象となる患者さで、研究への参加を希望されない方は、 2025年12月31日まで に拒否の意思を下記までご連絡ください。その場合でも、診療や治療において不利益が生じることはありません。この期間を過ぎると、データは個人が特定できない状態で解析されるため、情報の削除ができなくなります。

研究に関してご質問がある方は、いつでも下記までお問い合わせください。ご希望があれば、他の研究対象者の個人情報および知的財産の保護に支障がない範囲で、研究計画書および関連資料を閲覧していただくことが可能です。

医療法人社団　岡山二人クリニック

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岡山二人クリニック　院長　羽原 俊宏

岡山二人クリニック　女性健診センター　中野 佳奈子