望妊治療指針

1.望妊治療センター利用登録をして治療全体の内容を知る(説明会や相談受付も利用)

女性年齢や卵巣予備能評価(抗ミュラー管ホルモン値)、子宮内膜症や子宮筋腫や 卵管異常などの問題点、さらには男性の精液検査所見などを総合的に判断して、自分たちの治療を考える必要があります。

2.不妊原因を検索する(急げば1周期で完了)(女性38歳以上では体外受精も考慮)

  • 卵巣機能不全の疑い

月経期(月経2-4日目): 卵胞刺激ホルモン、黄体化ホルモン

排卵期(低温相最終頃): 卵胞ホルモン

黄体期(高温5-7日目):黄体ホルモン

随時採血検査: プロラクチン、testosteroneなど

  • 卵管異常の疑い

月経後(月経8-10日目):子宮卵管造影、通気検査

随時採血検査:クラミジアIgG&IgA抗体

  • 頚管粘液異常・免疫異常の疑い

排卵期(低温相最終頃): 子宮頚管粘液、性交後検査

  • 精子異常の疑い

排卵期以外に男性 :精液検査(禁欲期間3-7日、持参方法&時間帯は別紙参照)

3.不妊原因が見つかれば原因除去を計る(女性38歳以上では体外受精も考慮)

排卵障害:排卵誘発剤(セキソビッド、クロミッド、レトロゾール、FSH/hMG注射)

黄体機能不全:ゴナドトロピン注射、黄体ホルモン剤

子宮筋腫:経過観察または子宮筋腫核出(開腹手術または腹腔鏡)

卵巣チョコレート嚢腫:卵巣嚢腫穿刺吸引(エタノール注入)、腹腔鏡または体外受精

子宮内膜ポリープ:子宮鏡&子宮内膜掻把

抗精子抗体陽性:体外受精

精液検査異常:ホルモン&感染症の採血検査→泌尿器科外来、人工授精、体外受精

4.不妊原因を取り除きながらタイミング3~6周期(女性38歳以上では人工授精や体外受精も考慮)

月経期:排卵障害があるなら排卵誘発剤

排卵期:排卵障害があるならゴナドトロピン注射

高温期:黄体機能不全があるなら黄体ホルモン剤やゴナドトロピン注射

5.人工授精3~6周期(女性38歳以上では体外受精も考慮)

精液異常:男性治療も平行しておこなう(禁煙は必須)精液異常:腹腔鏡も考慮

抗精子抗体陽性や精液検査所見高度不良:最初から体外受精

3~6回以上の実施で妊娠しなければ、体外受精を考慮

6.体外受精(採卵10周期チャレンジで妊娠しなければ治療終結も考慮)女性38歳以上:治療開始から体外受精も考慮)

子宮内膜症:早めの体外受精を考慮

抗精子抗体陽性:体外受精

排卵障害でFSH/hMG連日注射が必要:多胎妊娠や卵巣過剰刺激症候群のリスクでは体外受精を考慮

精液異常が高度:最初から体外受精(精巣内精子の利用などが必要な場合もある)

岡山二人クリニック